店頭販売とECのよさをミックス!商品価値を多方面から訴求したことにあり
教えてくれた人:京セラ株式会社宝飾応用商品事業部応用商品開発部/吉原香代子さん
2019年より京セラブランドのキッチン用品について、プロダクトやビジュアルなどデザイン全般を担当する。
教えてくれた人:京セラ株式会社宝飾応用商品事業部戦略企画部/鈴木啓介さん
25年間の営業職を経て2年前より本企画に携わる。ココチカル・まな板は長年磨き上げた現場目線からの渾身の力作。
語れる部分が多い商品ほどクラファンと相性がいい
クラウドファンディングサービスで、近年新商品を発表・発売する企業が増えている。京セラのココチカル・まな板は、Makuake(以下、マクアケ)で1469万円を売り上げ、まな板カテゴリーで歴代1位となった。京セラはなぜマクアケを利用したのか、商品担当者に話を聞いた。
「弊社が最初にマクアケさんを活用したのは、2021年のココチカル・セラミックナイフです。マクアケさんのユーザーは、新しいものや機能・デザインがいいものへの関心が高い方が多く、その点で弊社のココチカルシリーズと親和性が高いと感じたので、マクアケさんで最初に発売することを決めました。そこでいい結果が出せたので、まな板もマクアケさんを活用することにしました」(鈴木さん)
実際にマクアケを活用すると、ココチカルシリーズとの相性は抜群だった。
「弊社の家庭用品は、まずお客様にセラミックの魅力を理解していただくところから始まります。これまで、実店舗のPOPやパッケージだけでは情報を伝えにくいと思うことが何度もありました。ですが、マクアケさんでは画像やGIF動画などを使って商品の魅力をしっかりと訴求できます。昔、実演販売で商品のよさを理解して購入いただいたのと似たような手応えを感じました。まな板が部門別歴代1位になったのも、この製品のコンセプトを細かい部分までお客様に受け入れていただいた結果ではないでしょうか」(鈴木さん)
「これまでの店舗に陳列する販売は一方通行でしたが、ネットではSNSなどでお客様からアクションを起こしてくださいます。それによって我々もお客様がどう感じているか、どんな期待をしているのかが早い段階で把握できるようになりました。ネットは作る側とお客様との距離が近いと感じます。また、弊社の家庭用品は語れる部分が多いので、ネットのようなコミュニケーションが取りやすい場所では強いのかなと思います」(吉原さん)
取材・文/金山 靖 撮影/坂下丈洋(BYTHEWAY)
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この記事を書いた人
ライター金山 靖
文房具、家電、インテリア、雑貨などライフスタイル系グッズに精通。商品の企画開発担当者をはじめ、タレントや文化人などへのインタビュー経験も豊富。カップ麺やお菓子などグルメ全般にも造詣が深い。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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