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「値上げありがとうございます」という意外な声?“30円の値上げで客数1日1万人減”の日高屋が最高益を達成した理由とは?日高屋社長に聞く

執筆者:

500万円かけて導入したタッチパネルで最高益達成!?

2024年12月にはラインナップの7割を値上げした日高屋ですが、2025年には3〜5月期の決算が2年連続で最高益を記録しました。値上げをしたとはいえ、月30万人もの客数減があったにも関わらず……なぜ?

「売上がたたないことには利益は上がりません。直近で売上に大きく貢献したのは、タッチパネルの導入です。現時点で約370店舗がタッチパネルを導入しています」(青野氏)

日高屋のタッチパネル確かに、今年に入ってからタッチパネルで注文できるようになったとは思っていました。これまでは注文の度に店員さんを呼ぶ必要がありましたが、客が自らタッチパネルで注文が可能に。これが売上を大きく伸ばしたのです。

「今までは店員を呼ばなきゃいけなかったのが、タッチパネルで頼めるようになって追加注文がしやすくなりました。また、大盛りを頼みたい女性も店員や隣の客の目を気にせず頼めるようになった。そしてこれまではお客様が気を利かせて、忙しそうな従業員のタイミングを見計らって注文してくださっていたのが、今はお客様のタイミングで注文できる……これは大きいです」(青野氏)

タッチパネル導入のデメリットとしては、ランチタイムなどに一斉に入店した客からの注文が集中し、厨房が大変!ということがあるようですが、徐々に従業員の方も慣れてきているとのこと。

株式会社ハイデイ日高代表取締役社長・執行役員社長 青野敬成氏「ほかにも、たとえば4人で飲みに来ているお客様がいて、うち2人が話し込んでしまって2人がつまらなそうにしていたとします。手持ち無沙汰な2人が店員を呼んで『ビールをください』なんて言おうとすると、『もう頼まなくていいよ、帰ろう』なんて空気になりがちです。しかしタッチパネルなら、話し込んでいる2人が気づかないうちにビールを4つ頼めちゃう。ビールが届いたら『しょうがないな、もう1杯だけ飲むか』なんてもう少し居てくれるんです。1杯飲めば大体2杯飲みますよね(笑)、そんな風にお客様が長く滞在してくれるようになった……こういったことが売上につながっていると思います」(青野氏)

気になるタッチパネルへの設備投資は1店舗あたりにかかった費用は400万~500万ほど。回収までの期間で割ると1日あたりに換算すると8万円程度かかっている計算ですが、タッチパネル導入後は、導入前の2018年の売上に対して1店舗あたり約8万円程度の売上アップが実現しているといいます。

「加えて従業員にハンディ(注文を入力する端末)の使い方を教える時間が削減できたり、タッチパネルの導入で従業員も働きやすくなり退職が減ったことによる採用コストの削減ができたりといったことにも繋がっています。売上だけに限らず非常にプラスだと考えています」(青野氏)

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この記事を書いた人

松本果歩

ライター松本果歩

インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。

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