「次のヒット商品を大胆予想」令和コメ騒動の余波で…これ爆売れ!? “古米もリフレッシュする小型精米機”ほか ご飯が劇的に美味しくなる商品を徹底解説
執筆者: ライター/岡藤充泰
世の中の動きやトレンドなどから導き出した注目キーワードをもとに、トレンドやヒット商品に詳しい各界のプロが2025年の下半期に売れる、流行るモノを大予測。次のヒット商品はこの中にある!今回注目するキーワードは「令和コメ騒動の余波」。米不足や販売価格の高騰を体感し、お米の大切さを再認識するとともに、お米の味にもこだわる人が増える!
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2025年下半期の消費マインドは!?
教えてくれたのはこの2人
ifs未来研究所 左:中村ゆいさん 右:小原直花さん
“ifsオリジナル世代・気分・見た目で消費の今と未来を読み解く”をコンセプトに生活者分析を継続的に行う。独自調査による生活者の生活価値観や消費行動の特徴について分析したデータ満載のレポートを定期的に発行。
「平穏でつつがない安定した日々を求める傾向は2025年下半期も続きそうです」(中村さん)、「生活者は最新・最上位だけでなく自分の価値基準に合った“最適なもの”を求めています」(小原さん)
不安定な世界情勢や物価高がまだまだ続くと予想される2025年の下半期は、一体どんなモノが流行るのか。まずは消費マインドの変化について、生活者分析を行い、時代感や世代による相違点や共通項について分析しているifs未来研究所の小原さん、中村さんにお話を伺った。
――2025年下半期に向けて、消費者はどのようなマインド傾向にありますか?
中村「今の生活者には、足元を固めて平穏な暮らしをいかに維持するかというムードがあります。国際情勢は不安定で、昨年からどんどん物価も上がっている。そういった状況で、自分の身の回りのもの安定を求め、平穏でつつがない日々をいかに継続するか、と考えている人が多いといえます。プラスオンではなく、維持したいという気持ちが強まっていますね。その一方で、これまで暮らしの彩りとして楽しんでいたものが、作り手の高齢化やコロナ禍のあおりでなくなってしまったり。今年の米不足をはじめ、そうした危機感は以前に増して強まり、その気持ちをケアしてくれるようなものがますます求められていきそうです。人と比べるのではなく、自分が満足できるものという目線になっていくでしょう」
――暮らしの彩りというのは、具体的にはどのようなものですか?
小原「東日本大震災以降、生活者は常に不安感を抱えています。コロナ禍では健康に意識が向いていましたが、今気になるのは経済面。現役世代を中心に、どうやって目減りさせず維持していくかというマインドになってきています。リサーチをしていると、老若男女問わず『心豊かに暮らしたい』というキーワードが出ます。では、心豊かとは何か。それは日常を整えられているかということなのです。毎日継続して楽しめるものとして挙がるのが食。日常の中で旬を味わったり、ネタとして会話を楽しんだりできるからです。日々の食事の時間を豊かにしてくれる家電、ちょっといい調味料などは求められているといえます。家電でいえば、最新・最上位で『コレが売れている』というだけでなく、自分に本当に必要なものなのかが重視されています。自分に欲しい機能が搭載されているか、それを使いこなせるか。最新でも標準でもなく、自分にとって最適か。それは価格によりません。生活者は、いかに不満を感じず今の暮らしを維持するかを身につけているので、納得のバリエーションが増えているという印象ですね」
――なるほど。自分が納得できるものを吟味しているのですね。他に下半期に注目すべきものは?
中村「健康は食とリンクしていますし、生活の基盤となっているひとつのキーワードです。20~30代男性ならいかに筋肉をつけるか、女性なら美容、年齢が上がれば不足したものをいかに補うのかと、細分化はされていますが、どの年代も心身の健康を意識しています。今年も猛暑が予想されますが、あまりにも気候変動が激しいと、健康を意識せざるを得ませんよね。また、経済不安があるから必死に働くけれど、休む時間がなくてストレスに感じたり、自分が好きなことをして睡眠時間を削ってしまったりという傾向もあります。短い時間でもしっかり休みたいという感覚があり、睡眠の質を上げるための工夫を求めている人も多くなりそうです」
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この記事を書いた人
ライター岡藤充泰
ファッション、カバン、革小物、クルマ、家電などあらゆるジャンルに精通する、この道30年以上のベテランモノライター。プライベートではキャンプと車をこよなく愛する。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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