30周年、たまごっちが目指すグローバルな未来
ライセンスアウト解禁以降、数多くの企業からたまごっちのグッズ化希望が殺到していますが、たまごっちの世界観を守るために、グッズ化自体の可否やデザインなどをチェックするのも佐藤さんたちの仕事です。たまごっちの世界観に沿ったグッズやコラボ内容になっているか・ターゲット層が合っているかなどを確認しています。細かいデザインのチェックもしますが、「たまごっちたちを生き物として大切にしていただけないようなコラボはお断りをしています」と佐藤さんは話します。
「監修ではお客様にきちんと手に取って頂けるものか、それが手に持った時に可愛いって思えるようなサイズ感で、生活に馴染むデザインになっているのかをチェックします。何種類かデザインを出す場合、たくさんいる中からどのたまごっちが選ばれるのかのラインナップも検討します」(佐藤さん)
たまごっちが目指す方向性や世界観によっては、バンダイ側からグッズ化の提案をすることもあります。
「たとえば12月から発売されるユニクロUTコレクションの商品はワールドワイドな商品であることから、こちらからコラボをお願いしました。たまごっちは北米とヨーロッパ圏でも人気だということもあり、今後はクリエイティブをワールドワイドに波及させていきたいと考えています」(佐藤さん)

12月から発売されるユニクロUTコレクションのたまごっちコラボ商品
ユニクロとのコラボからもわかるように、今後たまごっちが目指すのは世界。
「たまごっちには『世話のやける喜びを世界中の人々に。』というスローガンがあります。お世話をすることは大変で面倒くさいものですが、そのことがどれだけ素晴らしいことなのかを届けていきたい。デジタル上ではありますが、本物のペットと同じような認識をされるような未来を世界中に広げることができたら嬉しいなと思っています」(佐藤さん)
いよいよ来年2026年は30周年を迎える「たまごっち」。記念イベントや新たなグッズも多く登場することから、より一層盛り上がるに違いありません。日本中だけでなく世界中を熱狂させる魅力を、これからも見守り続けたいと思います。
文・撮影/松本果歩
この記事の画像一覧
この記事のタグ
この記事を書いた人
ライター松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
モノマックスの記事をシェアする
関連記事

























