海外からの安い原料輸入やポリエステル素材の普及によって、日本での綿花栽培は1930~50年頃には衰退してしまった。1930~50年といえば、今に続くジーンズの基礎が完成した年代でもある。当時は叶わなかったが、EDWIN TOKYO HARAJUKU 9周年では、東日本大震災の津波により稲作が困難になった農地で塩害に強い綿花を栽培して作られた綿を100%使い、1930~50年代の古き良き時代のジーンズをオマージュしたという。
こだわりはセルビッジ(生地の端にある耳)。一般的には赤が多いセルビッジだが、今回は日本のカラーでもあるジャパンブルーをイメージ、しかも生地のロープ染色とは違いセルビッジ部分には綛(かせ)染めしたインディゴ糸を使用している。ロープ染色とは違い芯までしっかり染まっているので、経年変化はしながらも青い色は保ち続ける。
ブランドを刻印したレザーラベルには、害獣として駆除されてしまう動物皮革を有効活用するチバレザーを使用。経年変化も味わえる鹿革でEDWINロゴの刻印の上から「大日本ジーンズ」を象徴する日の丸モチーフをプリントしている。
文/MonoMax編集部
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