「再入幕は通過点」見据えるその先とは?

──九州場所で好成績を残しましたが、番付発表までどんなお気持ちでしたか。
「いつも通り過ごしていました。特に変わったことはしていないですね」
──いよいよ初場所で1年半ぶりの幕内復帰ですね。
「再再入幕ですね。1回目は怪我ではなく自分の過ちだったので、幕内に戻ってくるのが当たり前だと見られていました。今回は怪我、それも人生で一番大きな怪我をしてしまったので、幕内に戻るというのが一つの目標でした。でも、ここはまだ通過点だと思っています。これからが大事になってくるかな、と」
──幕内の土俵は、やっぱり違いますか。
「違いますね。取組時間もそうですし、土俵入りのときも、お客さんの数が一段と増えているので、やっぱり違います」
──朝乃山関はどの番付にいても、呼び上げられると場内から大声援が起こりますね。
「ありがたいです。いつも拍手で迎えていただくので、緊張しています。負けるとお客さんのため息も聞こえちゃうので。あれは聞きたくないですね。がんばらないといけないなって思います」
──朝乃山関の幕内復帰を楽しみにしている人がたくさんいます。
「番付をさらに上げて上位で戦う姿と、1つでも多くの白星を届けることが、ファンの方への恩返しかなと思います」
──初場所は前頭16枚目です。意気込みを聞かせてください。
「まずは勝ち越すこと。あとは土俵を盛り上げられるようにがんばります。それから2ケタを目指して、来場所また番付を上げていきたいです」
──1年半ぶりの幕内復帰で、対戦相手の顔ぶれもずいぶん変わりました。
「対戦したことがない若い力士がたくさんいます。大の里関とも安青錦関とも対戦したことはないので、対戦できるところまで番付を上げていきたいですね」
──朝乃山関は、2026年で入門から11年目です。
「ベテラン力士として、若い世代には負けないようにしたいですね。僕より10歳年上の玉鷲関が幕内で活躍されているのを見ると、励みになります。10年後も現役でいられるように、僕もがんばりたいと思います」
次回の【特別編】では、朝乃山関の知られざる日常にフォーカス。一日の過ごし方やこだわりの愛用品など、プライベートについて伺いました。(後日公開予定)

朝乃山 広暉(あさのやま ひろき)
1994年3月1日生まれ、富山県富山市出身。高砂部屋所属。本名は石橋広暉(いしばしひろき)。身長187cm、体重170kg。得意技は右四つ、寄り、上手投げで、最高位は東大関。幼少期から相撲を始め、数々の好成績を残し、近畿大学を経て入門。2016年三月場所で初土俵。2019年五月場所で幕内最高優勝。

高砂部屋
明治初期に初代高砂浦五郎によって創設された角界を代表する名門。これまでに朝青龍など横綱6人、小錦や朝乃山など大関8人を輩出。高見山や水戸泉など、人気力士も多数所属していた。現在の師匠である8代高砂浦五郎は、元関脇 朝赤龍がつとめる。
X:@takasagobeya_8
オフィシャルサイト:takasagobeya.com
文・インタビュー/糸井千晶(cocon) 撮影/坂下丈洋(BYTHEWAY) 構成/編集部
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