時代を切り拓くネオハーレーダビッドソン
ハーレーダビッドソンといえば、重厚なボディと独特な鼓動、そして迫力のエキゾーストサウンドが魅力。それらに憧れるライダーは多い。が、時代は進み、昨年、ハーレーダビッドソンが新たに発表したバイク「Live Wire™(ライブワイヤー)」は、電気のパワーを利用、振動を抑えて、モーターによる瞬発的なパワフルさを得、ライダーによって賛否はあるものの近未来のモビリティを想起させるモーターならではのサウンドが魅力となっている。アメコミ映画好きのライダーであれば、一足早く、劇中の中で使用されたこのバイクを「なんだあれは!」と目を引いたマシンが量産モデルとしてこの秋、本国アメリカに登場する。現状モデルよりも便利かつ快適になると同時に、これまでとは少し違った形の価値観を得る電動モビリティ。日本国内での発売が待ち遠しい一台となっている。
驚異的な加速とH-D™独自のコネクトサービス
ラスベガスの世界最大の家電見本市で、今年の秋に発売されるハーレーダビッドソン初の電動モーターサイクル「Live Wire」が公開、米国での予約がスタートした。搭載するH-D Revelation™電動パワートレインによるトルクは、スロットルを開けた瞬間に定格トルクの100%を発揮し、わずか3.5秒で0kmから時速60マイル(約97km)まで加速する。クラッチやギヤシフトを必要とせず、ライダーの操作は簡素化、運動エネルギーを電気エネルギーに変換する回生モードのブレーキ効果で、ストップ&ゴーの多い街中でも快適なライドが味わえる。さらには、Harley-Davidson™アプリを使用したクラウドサービスと組み合わせたLTE対応ユニットを使用し、ライダーとモーターサイクルとをペアリングするH-D™Connectによって、バッテリの充電状態、利用可能な範囲の確認、充電ステーションの検索、盗難に対する警告と追跡情報、そして車両のケアについてもアプリを通じてライダーに提供してくれる。
都市型ライダーに適した走行性能と走行距離
ライダーが一番気になる走行性能や走行可能な距離だが、1回の充電で約110マイル(約177km)の走行が可能。シティライドだけでなく、ショートツーリングも楽しむことができる。ワインディングでも快適なライドを実現、機敏なハンドリングができるように設計されている。またH-D Revelation™電動パワートレインは、重心を下げるために低い位置に設定され、停止時の制御も楽に。最先端のタッチスクリーン・ディスプレイに電子シャシーコントロール、アンチロックブレーキシステム、そしてトラクションコントロールも搭載、システムは完全に電子制御となり、最新の管制測定装置やABSセンサー技術も採用されている。H-D Revelation™電動パワートレインは最小限の振動、熱、鼓動で車両を動かすも、スピードを増すことで新たなハーレーダビッドソンのサウンドを生み出すように設計されている。
新たなコンセプトモデルも発表
ラスベガスの世界最大の家電見本市では、「Live Wire™」の出展とともに、ハーレーダビッドソンは、新たな電動モーターサイクルのコンセプトモデル2台を公開。量産型となる「Live Wire™」ともに、ハーレーダビッドソンが掲げる「More Roads to Harley-Davidson」(新たなモーターサイクルの提供、ハーレーダビッドソンへのより広いアクセス、ネットワークの強化)の延長線上として発表されたモデルは、ライダーたちに未来のモビリティへのインスピレーションを与える車両となっている。
HARLEY DAVIDSON
「チョイ乗りにちょうどいい」電動アシスト自転車開発から生まれた電動キックボード、デイトナモビリティ“DK01”は安心?快適?乗り物ライターが体験レポート
LiveWire™
価格:29,799USドル(約325万円)〜 *日本国内での発売時期は未定
カラー:ビビッドブラック、イエローフューズ、オレンジフューズ
【問い合わせ】
ハーレーダビッドソン カスタマーサービス TEL.0800-080-8080
公式ホームページ www.harley-davidson.com/jp/ja/motorcycles/future-vehicles/livewire.html
取材・文/安室淳一 写真提供/ハーレーダビッドソンジャパンカスタマーサービス