伝説のバンド、ザ・スミス結成前夜を映画化
80年代の英国のポスト・パンク世代から熱狂的な支持を集めたザ・スミスのヴォーカリストのモリッシーは、その後もソロ・シンガーとして根強い人気を誇り、2006年度のBBCの「生けるブリティッシュ・アイコン」という調査でポール・マッカートニーやデヴィッド・ボウイを抑えてミュージシャン部門の1位に輝いた。内気な引きこもり人種の代弁者であった彼は同時に王室や肉食を批判した過激な歌詞でも有名で、近年では人種差別主義と取られかねない発言などでも物議を呼んでいる。
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そんなモリッシーのザ・スミスでのデヴュー前の内向的な青年時代を描いた映画『イングランド・イズ・マイン モリッシー、はじまりの物語』が絶賛上映中。『ダンケルク』の主演で認められたジャック・ロウデンが屈折したモリッシーの夢と挫折を丁寧に演じている青春音楽映画の佳作となっている。
文:鳥井賀句
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