風を感じれるファーストクラスマシン
フルモデルチェンジした3輪モーターサイクル「Can-AM Spyder RT」!
オートバイの免許がなければ、オープンエアで風を切って走る爽快感を味わうことができない。そんな風に思っている人も多い。だが、近年では3輪モーターサイクルというカテゴリーのモデルが登場し、普通自動車免許でバイクの爽快感を体験することが可能となっている。
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その中でも、個性的かつ近未来的なスタイルで注目されているのが、カナダ発のメーカー「BRP」。幾つかのモデルを展開しており、軽量で扱いやすく、軽快な走りをカジュアルに楽しめるライトな「Ryker(ライカー)」やスポーティさと力強さを併せ持つスタイルで街乗りからツーリングまで楽しめる「SpyderF3(スパイダーエフスリー)」、そして今回ご紹介するのが、7年ぶりにフルモデルチェンジが行われた快適で上質なツーリングライドを味わえるフラッグシップモデル「SpyderRT(スパイダーアールティー)」。
車両自体、お手軽な価格とは言えないが、クルマでもなく、バイクでもない、新たな感覚の走りを体験することができ、所有率の高い普通自動車免許での運転が可能、さらに所有感も満たしてくれる。手に入れたらきっと、”旅に出かけたくなる”一台となっている。
モダンかつスポーティなスタイルに
新たなSpyderRTシリーズは、以前の塊感のあるラグジュアリーなスタイルからよりシャープでモダンなデザインへと変更。つり目スタイルから直線的なスクエアスタイルとなり、存在感だけでなく、LED使用で視認性もアップ。低く構えたフォルムとボディをツートンカラーとすることで、ワイド感な印象もプラスされた。そしてボディに入れられたキャラクターラインがスポーティ感を与え、ニューデザインのブラックホイールが足元を引き締めている。またトップケースのないシンプルなバージョン(SpyderRT)もラインナップしている。
*写真左は2018年モデル
走りも乗り心地もコンフォータブル
SpyderRTシリーズは、タンデムライドの快適性を追求したツーリングモデルで、クッション性に優れるシートとタンデム用シートバックを備え、二人分の旅行の荷物をしっかりと積載可能な177L(リヤトップケースを含む)の大容量の収納が魅力としている。新たなモデルでは、より快適なライドを実現するため、ライダーの好みのポジションでリラックスして座ることを可能としたフロアボードや座面を広くしたシート、疲労を軽減させるランバーサポートの改良、そしてメモリ機能付きの電動アジャスタブルウィンドシールドを装備。また、直進安定性の向上とコーナリング性能強化のために、座面を低く設定し、サスペンションの最適化もおこなわれている。
ゆとりあるエンジンと快適な走りを支える機能
搭載するエンジンは、パワフルで余裕のある走りを実現してくれる1330ccの3気筒、最高出力115馬力を誇る「Rotax 1330ACE™」で、6速セミオートマチックトランスミッションと組み合わせている。またABSやスタビリティ&トラクションコントロールシステム等のセーフティデバイスも標準で装備しており、優れた安全性も実現。その他、高速道路やロングライドの際に便利なクルーズコントロールも備える。
旅を満喫するならリミテッドエディション
SpyderRTの上級モデルとなるのが「RT LIMITED」。ロングツーリングに便利な容量60Lのリヤトップケースを装備するほか、快適なライドを実現するシートスペースの最大化を行い、寒い時期に乗車する際に頼もしい機能としてライダー&パッセンジャー用シートヒーターとグリップヒーターを備える。さらには、乗車人数や荷物の量によって自動補正を行うセルフレベリングエアサスペンションやより快適に音楽を楽しむことを可能とした6スピーカーサウンドシステムも搭載している。
BRP CAN-AM SPYDER RT / RT LIMITED
【スペック】
全長×全幅×全高(mm):2777×1554×1464/2833×1554×1464 *LIMITED
総排気量(cc):1330
エンジン:水冷並列3気筒Rotax1330ACE™
最高出力(HP/rpm):115/7250
最大トルク(Nm/rpm):130/5000
燃料タンク容量(L):26.5
価格:¥3,180,000(税込)/¥3,500,000(税込)
カラー:チョークメタリック/チョークメタリック、ディープマルサラメタリック、ペトロールメタリック
【問い合わせ】
BRPジャパン
公式ホームページ https://jp.brp.com/on-road/
取材・文/安室淳一 写真提供/BRPジャパン
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