【飲んでみた】今ビール市場で大激戦中の『新ジャンル』4選
今年、ビール市場で最も盛り上がっている『新ジャンル』。かつては「第三のビール」とも呼ばれていましたが、現在は、『新ジャンル』というカテゴリー名になっているようです。今のビール市場は、①ビール・②発泡酒・③新ジャンルの3種類の市場の総称ですが、新ジャンルは今年、4大ビールメーカーからこだわりの新商品が次々と登場し、大盛り上がり中! 各社の味を飲み比べてみました!
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11億本売れた大人気新ジャンルがリニューアル!
キリンビールが2018年に発売してから2年で売上11億本を突破し、新ジャンル市場を引っ張るのが、「本麒麟」。ドイツ産ホップを一部使用し、さらにキリンの伝統を受け継いだ長期低温熟成で、ビールのような深いコクと味わいを生み出しています。今年1月にリニューアルが行われ、大麦を増量。さらに麦の風味が強調されています。
キリンビール
本麒麟
実勢売価¥149前後
芳醇なコクと強い苦味は、ほぼビールに近い味! 麦芽の豊かな味わいと炭酸のキリッとしたのど越しも本格的です。後味も心地よさが残り、余韻までしっかりと楽しめて、さらにもうひと口飲みたくなる、後をひく味。さすが、新ジャンルの新しい市場を切り開いた存在!
揚げ物と一緒に飲みたい!
エール系の新ジャンル! 独自性抜群のフルーティー味!
サントリービールが今年5月に発売した「サントリーブルー」。サントリーならではの天然水100%仕込にこだわり、醸造香が特長のエール酵母と、爽快な香りが特長のカスケードホップを使用。豊かな香りとスッキリとした飲み口を両立させています。「〈香る〉エール」を始め、以前からエールビールにこだわってきたサントリーが、新ジャンルでエールビールの味わいを目指した意欲作。
サントリービール
サントリーブルー
実勢売価¥148前後
グラスに注ぐと、エール酵母独特のフルーティーな香りが広がり、ひと口飲むと、さっぱりとしたコクとカスケードホップの爽快な香りが楽しめます。苦味はマイルドで全体的にスッキリとした味わい。ゴクゴク飲んでもいいですし、ゆっくりと味わってもいける、オールラウンドさを感じました。
白身魚のカルパッチョと合いそう!
プレミアムビールのような上質さと贅沢さを兼ね備えた高級感!
アサヒビールが今年3月に発売した「アサヒ ザ・リッチ」。アサヒビールの技術「贅沢醸造」を取り入れ、同社の新ジャンル商品として最大級の原麦汁エキス濃度に高めています。ホップは、チェコ・ザーツ産の最高級ファインアロマホップを一部使用し、爽やかな香りを実現。さらに、アサヒビール初の「微煮沸製法」を採用。これによって深いコクと高貴な香りを実現し、飲んだ後の満足感が高い一杯となっています。
アサヒビール
アサヒ ザ・リッチ
参考価格¥147
飲む前に感じたのはデザインへのこだわり。高級感を演出するエンブレムのほか、特殊インクによって生み出された触感は、上質さがあり、触るとちょっと驚きます。麦芽の香りが豊かで、口に含むと麦の深い味わいが楽しめます。コク深いのに、後味はスッキリしていて、次のひと口につながりやすいなど、アサヒビールならではのキレも健在。
デミグラスソースのハンバーグなど、濃厚な料理と合わせたい!
黒ラベルとヱビスビールの技術を凝縮した飲み飽きない味!
サッポロビールが今年2月に発売した「サッポロ ゴールドスター」。同社の2大ビールブランド・「黒ラベル」の旨さ長持ち麦芽と「ヱビスビール」のドイツバイエルン産アロマホップを一部使用。さらに、両ブランドの仕込方法であるダブルデコクション法を採用しており、サッポロビールの2大遺伝子をかけ合わせる挑戦によって出来上がった1本です。
サッポロビール
ゴールドスター
実勢売価¥146前後
パッケージにも2ブランドの遺伝子を表現するこだわりです。「黒ラベル」と同じ星マークを採用し、SAPPOROのロゴは「ヱビスビール」がモチーフ。グラスに注ぐと、ホップの香りが爽やかに広がります。味わいも、麦のコクが濃厚でビールらしく、飲みごたえあり! 後味はスーッと消えながらも、ほどよい余韻が残り、つい何度も口にしてしまいます。
油っこい炒めものとがっつりいきたい!
4種類、それぞれに味の個性が異なるので、おつまみや気分に合わせて選ぶのも楽しそう。個人的には、頑張ったなあというときは本麒麟、くつろぎたいなというときはサントリーブルー、ちょっと1本だけというときはアサヒ ザ・リッチ、じっくりいきたいときはサッポロ ゴールドスターです!
文・撮影/金山 靖
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