特別付録「BEAMS 美濃焼の皿」の製陶元を取材!【MonoMaster2月号/美濃焼の窯元を訪ねる】
好評発売中のMonoMaster2月号! 特別付録はビームスがデザインした美濃焼の皿です。おつまみを盛ったり、小物置きとして使うことができます。実際に付録が造られた岐阜県土岐市にある窯元を訪ね、メイド・イン・ジャパンの伝統工芸の技術を取材してきました!
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美濃焼の窯元を訪ねる
日本の陶磁器生産量でトップシェアを誇る美濃焼。1300年余りの歴史を持つ伝統工芸でありながら、今なお多くの人々が食卓で手に取っている馴染み深い陶磁器です。
特別付録の製陶をしていただいた「土岐高根製陶」は岐阜県土岐市で最大規模の窯元。この記事では特別付録「ビームス 美濃焼の皿」が製陶されていく工程をレポートします!
製陶工程は主に【1】原料を棒状にする→【2】成形→【3】乾燥と素焼き→【4】絵付け→【5】釉薬をかける→【6】本焼き の流れです。
【1】原料を棒状にする
2種類ほどの土が配合された原料を機械で練りながら、真空状態の棒状に加工します。真空にすることで土が安定して、焼く際に割れにくくなるそう。
【2】棒状の原料を輪切りにして皿の原型をつくる
棒状の原料を適量に切り分け、型の上に載せて、上から高速回転する金属でプレスすると皿の形に。陶芸で言うと「ろくろ」にあたる部分ですね!
【3】乾燥させて素焼きをする
1~2日ほどの乾燥の後、約800℃の“低温”で丸1日素焼きします。本焼き(約1360℃の“高温”)から始めてしまうと割れやヒビが出やすくなってしまうため、それらを防ぐために耐久性をつけるのだそう。また、釉薬を塗る際に必要な吸水性を高めたり、不純物を燃焼・除去する効果も。 本焼き前には欠かせない工程です!
【4】絵付けをする
素焼きが終わると次は絵付けの工程です。柄が付いた半球体のシリコンパッドで皿の内側に絵付けをします。今回の特別付録の絵付けは、縁起が良いひょうたん模様にBEAMSの頭文字“B”のエッセンスが入ったデザインです!
【5】釉薬をかける
皿を釉薬に浸します。釉薬は焼くことでガラス質になります。本体への浸水を防いだり、艶を出す効果も!
【6】本焼き
いよいよ最後の工程です! トンネル窯とも言われる全長80mにもなる長い窯で本焼きがされます。約1360℃の高温で、丸一日かけて入口から出口まで少しずつ陶磁器が流れていきます。
【完成】
本焼きが終わるとついに完成です! 熱の当たり方で色の濃淡が出るので、皿は同じものは1つと無い“一点モノ”。特別感を演出してくれて愛着もわきます!
メイド・イン・ジャパンの毎日を豊かに彩ってくれる特別付録「BEAMS 美濃焼の皿」、ぜひお手に取ってみてください! こちらの記事は「MonoMaster2月号」P.38でもご紹介しています。合わせてご覧ください!
撮影/コンドウミカ
※写真内の陶磁器は特別付録ではない製品も含まれます
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