スバルが長きに渡ってこだわり続けてきたのがシンメトリカルAWD技術だ。水平対向エンジンとAWDを組み合わせることで、安定した走りはドライから悪路、高速走行までオールマイティにこなしてくれるだけに、スバルのクルマは多くの人々の心を捉えて離さない。
もちろん最近のSUVブームでも独自の技術は存在感を増していて、魅力的なモデルを生み出す原動力にもなっている。そして今、一番注目なのは、まもなく発売される「クロストレック」だ。
2月に販売開始! スバルの最新SUV「クロストレック」とは?
ひと口にスバルのSUVと言っても豊富で、そのキャラクターはそれぞれ違いがある。そのなかで、インプレッサの5ドアハッチバックをベースにしてクロスオーバーSUVに仕立てのがスバルXVだ。
シンメトリカルAWDならではの頼もしい走りはもちろんのこと、日本の道路事情にマッチしたほどよいサイズやe-BOXERと呼ばれるハイブリッドシステム。そして存在感あふれるデザインや魅力的な価格など、スバルのSUVのなかでも中核を担うモデルとして多くの支持を受けてきた。
今回、4代目へと進化するにあたって、車名がXVから「クロストレック」に変更される。今まで培ってきたコンセプトや性能、デザインなどはしっかりと踏襲しつつ、さらに進化させることでSUVとしての資質はさらに高くなった。
もちろんその心臓部に収まるのは水平対向エンジンによるシンメトリカルAWDで、e-BOXERもその燃費性能や制御に磨きをかけている。また、最新のスバルデザインをまとったボディが存在感を強くアピールするなど、とても魅力的だ。
クロストレックでもコア技術として採用されているのが、スバルならではの水平対向エンジンとフルタイムAWDを組み合わせた「シンメトリカルAWD」だ。低重心なだけでなく、左右対称なので、コーナーでも安定した走りを楽しむことができる。
スバル車の歴史はシンメトリカルAWDとともにあると言っても過言ではなく、昨年2022年は登場から50周年という記念すべき年だった。スバルならではの技術だけに、全モデル内でのAWDの販売比率はなんと98%にもなるというから驚きだ。
名車スバル360の時代からスバルが伝統的にこだわり続けているのが安全性能だ。安定性に優れるシンメトリカルAWDも安全性能のひとつであり、ボディ骨格なども含めて、クルマ作りの根本から安全思想が貫かれている。
そして現在、スバルの安全装備と言えばアイサイトだ。ステレオカメラをメインにしたスバルらしいシステムで、万が一の危険回避をアシストしてくれる頼もしい存在となっている。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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