「一日一麺!」食文化研究家でインスタントラーメンハンターの大和イチロウです。もう春がやってきました。冬は暖かいラーメンがうれしいですが、そろそろ焼きそばもおいしい季節となってまいりました。そんな春に焼きそばの勢力図を塗り替えそうなとんでもない武将が爆誕しました。そう、「日清焼そばU.F.O.爆盛バーレル」です。
全国統一を狙う新たなる刺客が爆誕!?
近年まで焼きそばカップ麺市場は図のようにエリアによって「藩」のように棲み分けがなされているのです。が、日清は2022年冬から九州地区のみでこっそり新発売していたのがU.F.O.爆盛バーレル。これが好調な販売で、ついに2023年3月には勢力を拡大し九州〜中部地区(静岡除く)まで販売を拡大。実は焼きそばはこの大盛の上の「超盛(便宜上名付けます)」を制する者が焼きそば覇権を握るとまで言われています。果たしてこの戦国時代の勝者は一体誰になるのか?!その中の3選を見ていきたいと思います。
①日清食品「日清焼そばU.F.O.爆盛バーレル」
日清食品「日清焼そばU.F.O.爆盛バーレル」 ¥278(税込)969kcal
大阪を発祥とする日清。1976年の発売から多くの支持を得ている超ロングセラー焼きそば。U.F.O.史上最重量の180gと名に恥じない「爆盛」サイズ。通常サイズ・麺が100gで214円(税別)、大盛・麺が130gで245円(税別)ですから爆盛バーレル278円(税別)はU.F.O.の中ではお得感爆盛です。
某フライドチキン屋さんを彷彿とさせるバーレルカップはステキです。おしゃれでちょっと罪悪感が薄れます。ちなみにお湯の量は860mlです。超盛に共通ですがポットの容量が小さい方は要確認です。
麺は2階建で縦に収納されています。爆盛バーレルソースと専用のあげ玉です。あれ?かやくは?と思った方、スルドイ!もうすでに麺の底にあらかじめセットされていました。もう“キャベバンバン”は必要ありません。ただご期待に添えるほどには入っていません。
ソースは他を圧倒する「濃い濃い濃厚ソース」。具材はキャベツと2種類(紅生姜と豚ニンニク)の味付けあげ玉です。コストを意識すると味付けあげ玉が中の人的には有効です。青のりなどはご自身でご用意ください。
独自の中太ストレート製法麺とスパイシー濃厚ソースは焼いてもないのにしっかりとしたロースト感が楽しめます。最後までふやけずに美味しくいただけます。あげ玉が途中の飽きを回避してくれる箸休め的存在なので最初からよく混ぜたほうがオススメです。U.F.O.は2011年にそれまで東西で分けていた味を統一した経緯があります。2023年に新たなる一手がどうなるか、です。
日清食品「日清焼そばU.F.O.爆盛バーレル」
【レビュー】
ソース・・・・・★★★☆☆
麺・・・・・・・★★★★☆
具・・・・・・・★★☆☆☆
作りやすさ・・・★★★☆☆
コスパ・・・・・★★★★☆
【総評】
進化を続けた麺はふやけにくいのでゆっくり味わいたい方は一択。濃い濃い濃厚ソースは香ばしさと濃厚さが売りなので麺量が多いほどこのクセ強めのソースとは相性抜群と感じました。
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この記事を書いた人
食文化研究家大和イチロウ
趣味として、時にはカップ麺や袋麺の監修を手がける“中の人”として、日々インスタントラーメンにまみれているラーメンマニア。即席麺「一日一麺」を掲げ、36年で25,000食を実食。その足と舌で日本全国から集めた絶品のご当地袋麺を取り扱う専門店・やかん亭代表。
Twitter:@yamato160
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Website:https://yakantei.com/
お問い合わせ:info@yakantei.com
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