ポーター「スモーキー デイパック」は20年使える!? 考え尽くされたポケット構造がスゴイ/編集長 奥家の「コレ買いです」Vol.5
執筆者: 編集長/奥家慎二
モノ・トレンド雑誌売上No.1「MonoMax」の編集長・奥家が、今一番気になるモノやトレンドを紹介する連載企画。今回はポーターの大人気シリーズ「スモーキー」の新作デイパックをチェックしました!
発表から20年の節目として新登場!
『MonoMax』では心を刺激するありとあらゆるモノを紹介していますが、特に力を入れてきたのがバッグ。毎年恒例となった「カバン大賞」をはじめ、国内外さまざまなバッグブランドの注目作を取り上げてきました。
中でも別格な存在といえるのが吉田カバン。ポーターやラゲッジ レーベル、そして最近ではPOTRと、話題のブランドを抱える日本の老舗鞄メーカーです。「一針入魂」をモットーにひと針ひと針丁寧に縫製されたバッグはクオリティが高く、日本はもちろん海外からも高い評価を得てきました。レアな周年モデルは、ほぼほぼ即完売。『MonoMax』でも新作を紹介するたびに大きな反響があり、堅調な人気ぶりを感じています。
ポーター「スモーキー デイパック」¥55,000(税込) W29.5×H39×D16㎝
そして今回ご紹介するのは、ポーターブランドから発売された「スモーキー」シリーズのデイパックです。
「スモーキー」、発表から今年で20年が経つんですよね。トレンドが足早に変化するバッグ業界において、これだけ人気が続いているのはすごいこと。勝手ながら、自分の中では「タンカー」「ヒート」「フリースタイル」と列をなす“ポーター四天王”と呼んでいます(これ以外にもまだまだ名作はあるんですけども)。今回の新作デイパックは、発表から20年の節目にアップデートしたモデルになります。
いやー、やっぱりコレですよ! これぞポーターだよなって納得のデイパックでした。その理由は、この独特の生地感と考えられたデザインにあります。
唯一無二のスモーキーな生地感に魅了される!
この生地をご覧になって「見覚えがある!?」とピンと来たり、「あーあれね」と頷かれたりする人も多いのではないでしょうか?
そう「スモーキー」シリーズの最大の特徴は、この独特の生地感にあります。
「SMOKY」シリーズの最大の魅力は、糸から生地が織り上がるまでの各工程に卓越した職人の技術が詰め込まれた吉田カバンのオリジナル生地「コーデュラ®ダック」です。
タテ糸にジンバブエコットンを使用し、太さが一定ではないムラ糸を紡ぎました。ヨコ糸には強くしなやかなコーデュラ®1000デニールを使用しています。太さが違うムラ糸を織り上げるのはたいへん難しく、長年培った日本の職人の技術や工夫で平織りにすることが可能となりました。
こうして生まれた「コーデュラ®ダック」は、コットンのもつ優しさやナチュラルな表情とナイロンの持つ強さや光沢による、これまでの織物にはない独特な風合いが魅力です。ローテクとハイテクが融合したこの生地は、タテ糸とヨコ糸で差を出して染色することで、奥ゆきのある味わい深い色に仕上げています。(公式webサイトより)
見るほどに不思議なんですよね。アウトドアアイテムに見られるようなハイテクな質感もあるのに、上品な雰囲気もある。で、ブラックともグレーとも断定できない色合い。まさにスモーキー。幅広いシーンに合わせられるという汎用性の高さ、さらには耐久性が高くて長く使えるというのが、ロングセラーとなった秘訣でしょう。
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この記事を書いた人
編集長奥家慎二
2010年よりMonoMax編集部に所属し、2020年より現職。腕時計を中心に、ファッション、クルマ、アウトドア、家電、スポーツなどあらゆるジャンルを担当。モノの背景にあるストーリーや作り手のこだわりをこよなく愛する。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)には便利グッズ評論家として出演。『ZIP!』『午前0時の森』(ともに日本テレビ)にはモノのプロとして出演するなど、テレビ、雑誌、WEBなどメディアに多数出演中。
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