“GTホーキンス”の名を力強く刻んだ、黄色のスクエアロゴ。「アレね!」と深く頷いたり、「履いていたなぁ」と懐かしんだり、「どこかで見たかも……」と想いを巡らせたり、ロゴを目にした人の反応はさまざまなはず。ただ全員にお伝えしたいのは、今なお魅力的なブランドであり、今秋には機能をアップグレードした新作が登場するという事実です。
“GTホーキンスが本物であり続ける”理由を、5つのポイントから徹底解説していきます!
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ポイント1)170年以上にも及ぶ本物のシューズブランドであること
GTホーキンスは、170年以上もの歴史に裏打ちされた本物のシューズメーカーです。
創業は1850年。これまでも靴の製造を行っていたジョージ・トーマス・ホーキンスが、良質なシューズをより多くの人のもとへ届けるべく、イギリス郊外のノーザンプトンにホーキンス社を設立したのがはじまりです。同地を選んだのは、靴に最適な皮革と、皮をなめすために欠かせない水が豊富に手に入るためでした。
当初は家内工業的なメーカーとして出発したようですが、1885年にはレンガ造りの大きな工場兼社屋を建設し、多彩なシューズを手掛けるようになっていきます。
創業したヴィクトリア王朝中後期よりライディングブーツ(別名ジョッパーブーツ)を手掛け、やがて女王陛下をはじめとする王侯貴族にも愛用されるようになり、英国王室御用達ブランドの称号を獲得。20世紀前半には兵士やパイロットのための軍用ブーツを製造し、優れた防水性や耐久性から高い信頼を集めました。1953年にニュージーランドのエドモンド・ヒラリーが人類で初めてエベレスト登頂に成功した際には、GTホーキンスのクライミングブーツを履いていたこともニュースになっています。
1916年には社名をGTホーキンス(G. T. HAWKINS. LTD)へと変更。幾多の成功を経て、その名は世界へと知れ渡るようになります。
ポイント2)有名ブランドからブーツの依頼を受けるほどの影響力
GTホーキンスの靴作りのへこだわりは、ソールにも現れています。
1950年頃より、コマンド・スタイルのラバーソールを採用したアーミーブーツを開発。寒冷地での作戦を遂行できるモデルとして高く評価され、1980~90年代の主力商品となるキャンピングブーツやウォーキングブーツの先駆けとなりました。さらに1961年には、ドイツ人医師が開発した「ドクター・マーチン・ソール」を本格採用。これはソールの中に空気を封入することで衝撃を吸収できるようにした革新的システムで、「アストロノーツシューズ」の名称で大きな話題を呼びました。
この画期的シューズは、1980年代にコムデギャルソン、キャサリンハムネット、ポール・スミスといった有名ブランドからの発注が殺到するほど。ファッション業界に大きな影響力を及ぼす存在となっていったのです。
ポイント3)信頼と革新の証「GTホーキンス」ロゴ
日本国内においては、1980年代中頃より本格上陸を果たしました。
当時は本物志向のアイテムを街で着こなそうというヘビーデューティーの流れから、カジュアルなシーンにアウトドアのスタイルをミックスしていこうとしていた時代。GTホーキンスではオーセンティックなレザーシューズやワークスタイルのブーツなど幅広いラインナップを展開していますが、前述したようにその頃はキャンピングブーツ全盛期にありました。それらシューズのタンやアウトソールには“GTホーキンス”と書かれた黄色いスクエアロゴを採用するのが通例だったため、アウトドアスタイルを積極的に取り込もうとするファショニスタたちの足元に、いつもこのロゴが鎮座することに。優れた性能と品質を兼ね備えている証であるとともに、やがてひとつの時代を象徴するシンボルともなっていったのです。
ポイント4)80年代に流行したGTホーキンスのキャンピングブーツ~現代モデル
2023年秋、往年の名作「GT4722」をベースに機能もスタイルも現代的にアップデートした新作が登場します。そのひとつが、「トラクションブーツウォータープルーフ」です。
往年のアーカイブモデルが現代的に昇華復刻した[HL30053]
GTホーキンス「トラクションブーツウォータープルーフ [HL30053]」¥18,700
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肉厚なレザーアッパーにクッションを効かせた履き口、そしてタンに取り付けられたスクエアロゴ。まるであの頃から抜け出てきたかのような存在感を見せつける一足です。
ボッテリとして力強い、なんともたまらないシルエット。アッパーには当然リアルレザーが使われています。
今作の魅力はただアーカイブを復刻させただけでなく、現代的にアップデートしたことにあります。その最大のポイントとなるのが、ソールのデザインと素材です。
往年のハイテックソールと呼ばれた重量感のあるラバーソールから、今作ではモールデッドなルックスへと置き換わり、クラシックとモダンを融合させたようなスタイルへと生まれ変わりました。軽量かつ柔らかな素材が使われていて、履き心地も格段に向上しています。
アウトソールはトラクションに優れるラグパターンをレイアウト。岩場などの悪路でも路面をしっかりグリップでき、安定した歩行を可能にします。
さらには足あたりのいいカップインソールも採用。クッション性がよく、快適な歩行をサポートします。
またウォータープルーフ機能を備えており、簡単には水が浸入してこない作り。アッパーは撥水性を持ち、水や汚れをはじきます。
履き口に配置されたパッド部直下の帯ロゴは、シックなエンボスロゴへと切り替わりました。現代的な装いにも合わせやすくなっています。
ジャケット¥27,500、シャツ¥13,200、ジーンズ¥30,800/すべてマニュアル アルファベット(問)エムケースクエア Tel06-6534-1177
当然、アウトドアスタイルのキーアイテムとして大活躍してくれる一足です。コーデュロイの襟を着けたカーキジャケットにデニムという定番コーディネートにおいて、クラシックな雰囲気も残したキャンピングブーツが足元を引き締めてくれます。
ジャケット¥14,300、パンツ¥9,900/ともにビッグマイク問ベースメード Tel03-5829-5926 パーカ¥14,300/アーモンド(問)トライオン Tel03-4485-0051
モダンなソールへとアップデートしたことで、いまどきの装いにもマッチ。モノトーンを基調としたシンプルコーデなら、GTホーキンスのブーツがちょっとしたハズシのアクセントとして効いてきます。
ポイント5)幅広いニーズに応える多彩なラインナップ
この他にも3つの製品がアップデートを果たしました。多彩な商品構成で多くの人々の足元を支え続けた、GTホーキンスらしいラインナップになっています。いずれもモールデッドなソールデザインやクッション性のいいインソール、防水構造といった性能は共通です。
実用性を高めたサイドゴアブーツ[HL30054]
GTホーキンス「トラクションサイドゴアウォータープルーフ [HL30054]」¥18,700
アーカイブ元の「GT4722」シリーズにはなかったサイドゴアブーツを特別にラインナップ。印象的なロゴはヒール部側面にレイアウトしていて、さりげないアクセントになります。
街中でも履きやすいローカット4インチシリーズ[HL30056]
GTホーキンス「トラクションオックスウォータープルーフ [HL30056]」¥15,950
「GT4722」のローカットバージョン「4インチシリーズ」を現代的に昇華した一足。ソールを置き換えることで、よりいっそう軽快な履き心地に生まれ変わりました。
現代のライフスタイルに適う新たなモックタイプ[HL30057]
GTホーキンス「トラクションモックウォータープルーフ [HL30057]」¥15,950
当時にはなかった新たな試みとして、モックタイプも登場。アッパーの切れ込みにゴムを配置させ、簡単に脱ぎ履きできる仕様になっています。
大幅なアップデートを経て、再び魅力的なスタイルを見せつけるGTホーキンズ。“本物”だからこその品質が宿っています。
「ABC-MART BOOTS FAIR」が開催!
10月26日から11月20日まで、全国のABC-MARTにて「ABC-MART BOOTS FAIR」が開催! GTホーキンスを含めた魅力的なブーツが一堂に集結します。実際に履き比べてみて、履き心地や見栄えを確かめてみるチャンスです。
「ABC-MART BOOTS FAIR」詳細はコチラから!
ABC-MART
0120-936-610
撮影/村本祥一(BYTHEWAY) スタイリング/栃木雅広(quilt) ヘア&メイク/SHOTA モデル/タカシ
※記事中の価格はすべて税込表示です
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この記事を書いた人
ライター横山博之
カバン、時計、ファッションなど男性のライフスタイルを彩るモノを領域とするライター。デザイナーや職人などモノづくりに関わるキーパーソンへのインタビュー経験も豊富。時代の先端を行く技術やカルチャーにも目を向ける。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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