行動制限のないG.W.やマスクの着用も個人の判断になるなど、昨年とはがらりと変わった2023年。そんな上半期のヒットモノから厳選したアイテムをご紹介!今回ピックアップしたジャンルはカバン。
アフターコロナで対面が増えたことで、見栄えを気にするようになった人が目を向けたのは、クラス感と機能性を併せ持った「進化系レザートート」。クラス感を高めてくれるアイテムとして、ビジネスシーンで活躍するレザートートがここにきてトレンドに返り咲いた。今回は、そんなレザートートから上半期の大ヒットアイテムを3つご紹介。
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コロナ禍の終息でバッグを見る目が変化!?
(左)ライター 横山博之
毎年100型以上の新作バッグをチェック。人々のライフスタイルに合わせたバッグの進化を見守り続ける。
(中)スタイリスト 小林知典
ファッションだけでなく、モノとしての機能にも精通。多彩なブランドの動向に目敏く、トレンドを熟知。
(右)編集部 浅野由加
本誌のバッグ担当。実用に優れているのはもちろん、完成度の高い上品系バッグが好み。
ファッション的な要素のみならず、“荷物を運ぶ”という道具的な役割からリアルな世情を映しやすいバッグ業界。今季にお披露目された新作のラインナップは、トレンドの変化を如実に物語っていた。
「各ブランドの展示会にお邪魔したときに、世の中がちょっと変わってきたのだなと実感しました。魅力的なレザートートをたくさん見かけたからなんです」(浅野)
バッグ業界は、長らくバックパックが絶対的な一強状態にあった。両手を空けられる優位性やビジネススタイルのカジュアル化を受けて、バリエーションは爆発的に増加。さらにコロナ禍に突入してからはリモートワークが増え、重いPCを持ち運びやすいバッグとしても支持された。しかし……
「ここまで人気が長期化すると、さすがにバックパックを希望する全ユーザーに行き渡ったはず。ブランド側からもユーザー側からも次を求める動きが出はじめたとき、ちょうどコロナ禍の終息が重なりました」(横山)
ビジネスでは対面の機会の増加が見込まれる状況に。“カジュアルな装い”や“実用性”が優先されたリモートワークから気分を変える意味でも、“クラス感”や“美しい見栄え”のあるレザートートに注目が集まった。
「レザーバッグらしい高級感を漂わせつつ、サイズ感が絶妙でこなれた印象を持つモデルも増えてきました。まさに進化形のレザートート。実用性も申し分ないですし、時代の気分を的確に表現したバッグだといえますね」(小林)
再び返り咲いたレザートート人気。時代を映し出すモノとして手に入れておきたい。
レザートートのヒットのカギは“対面営業”の再開!
コロナ禍が一旦終息したことにより、ビジネスでは再び“対面”の機会が急増。クラス感を高める小道具のひとつとして、レザーバッグを選択する人も増えてきているようだ。
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この記事を書いた人
ライター横山博之
カバン、時計、ファッションなど男性のライフスタイルを彩るモノを領域とするライター。デザイナーや職人などモノづくりに関わるキーパーソンへのインタビュー経験も豊富。時代の先端を行く技術やカルチャーにも目を向ける。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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