美容業界で注目を集めているEMS機器。電気で筋肉を刺激し、肌の内側の筋肉へ働きかけようというものです。数多くの美容器具を開発しているパナソニックでも、2022年に発売した「バイタリフト」シリーズでEMS技術を駆使した関連製品を展開。そして今年11月には、ブラシ型の美顔器「バイタリフト ブラシ」が発売されました。これひとつで表情筋だけでなく頭筋にアプローチし、鍛えること(※1)ができるという優れものなんです。
女性はもちろん、男性も美容への意識は高まっている昨今。その使い心地は如何ばかりか、本誌男性スタッフが実際に体験してみました!
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面倒な予備知識は一切不要! すぐに使えるし取り扱いもラク!
パナソニック「リフトケア(※2)美顔器 バイタリフト ブラシ [EH-SP60]」オープン価格
「バイタリフト ブラシ」のよさは、ファーストインプレッションから感じられるものでした。世の中にはゴテッとした美容機器も多いなか、ミニマルで洗練されたデザインは実に好印象。フォルムは全体に丸みがあり、手でホールドしやすいのも魅力です。
最新のテクノロジーを搭載しつつも、操作が非常にわかりやすいのも特徴です。「電源/モード切替」ボタンで「SCALP(頭)」か「FACE(顔)」かを選び、あとは「LEVEL」でEMSの強さを好みに合わせるだけ。すべて本体を握りながら親指でプッシュするだけのカンタン操作で、美顔器ビギナーでもすぐにはじめることができました。
IPX7基準の防水性(※3)を備えており、丸洗いによるイージーケアに対応。水に濡らして故障させてしまう心配がないから、イージーな気分で取り扱えるのもいいところです。
充電には、スマホをはじめ多くの電気製品で使われているUSB Type-Cを採用。他製品とも兼用すれば、ケーブルでゴチャつかずにすみます。
頭からのリフトケア(※2)初体験! 新たなリラックスタイムが生まれた!
そしていよいよ、肝心のEMSを体験していきます。はじめは頭筋へのアプローチから。
頭筋を効率的に捉える「アクティブフロートブラシ」が採用されています。これは32本の電極を密集させたブラシがクッションのように上下し、頭の丸みに合わせてしっかりフィットする仕組み。それによってEMSが頭筋にダイレクトに伝わるわけです。
EMSは肌が濡れた状態でなければ電気刺激が伝わらないため、入浴中の利用がおすすめです。軽く洗髪したあと、バスタブに浸かりながらスイッチをオン。アプローチしたい場所にブラシを当てていき、6分後に自動で電源がオフになる仕組みです。
実際に使ってみてわかったのは、ブラシを当てた部位によってEMSの刺激を感じるところと感じないところがあるということです。
たとえば頭頂部に当ててみてもEMS刺激は一切感じられず、「電源入っているよね?」と電源ランプを確認してしまうくらいでした。しかし、これは説明書を読んでなかったことによる誤り。そもそも頭頂部は筋膜でEMS刺激が作用する筋肉がないため、反応が感じられなくて当然なのでした。
代わりに側頭部に当ててみると、「グイーッ、グイーッ」と波のような刺激を感じることができました。自分の場合は眉毛も上下に動いてしまうくらいで、見た目にも刺激感がわかりました(EMSの刺激の感じ方・頭筋の動き方は部位によって異なり、また個人差もあります)。
頭部の筋肉は、大きく分けて前頭筋・側頭筋・後頭筋の3つがあり、そこを意識してのアプローチが必要です。
頭の筋肉には「スカルプダイナミックEMS」と呼ばれる独自のEMS波形プログラムでアプローチ。頭の筋肉は比較的大きいため、強弱のある刺激で深部からトレーニング(※1)していくことが重要です。
湯船に浸かりながら行う6分の頭筋トレーニング(※1)。新たなリラックスタイムを満喫できました。
EMSで表情筋のトレーニング(※1)! 1回でハリ感を実感できた!
次は表情筋のアプローチに挑戦。フェイス用アタッチメントは、ブラシの上にかぶせてスライドするだけでカンタンに装着できました。
こちらもEMSによる電気刺激を伝えるには水分が必要なため、入浴中や入浴後のスキンケアタイムがよさそうです。
顔にはいくつもの筋肉が密集しているため、EMSを実感できる部位ばかり。やはりこれも1回6分を目安に、アプローチしたい場所に動かしていきます。
気になるところといえば、アゴ周りやフェイスラインの肌、頬やほうれい線周りの肌のもたつき……筋肉の仕組みを意識しながら行えば、よりEMS刺激を感じられるのではないかと思います。
こちらのほうでは「デュアルダイナミックEMS」を採用。筋肉の収縮と弛緩を繰り返す5 Hzと、収縮が持続する25 Hz、2種類の波形を組み合わせ、引き上げながら動かしていく独自プログラムです。頭筋のほうよりも刺激が小刻みで、繊細に感じました。
FACEモードでうれしいのはEMSだけでなくイオンの力で角層浸透ケアができることです。
プラスからマイナス電極に向かって発生する水の流れである「電気浸透流」が生じ、その流れに乗って化粧品の保湿成分も一緒に移動するため、角層への浸透性がアップするとのこと。美肌ケアを続けようというモチベーションもさらに高まります。
これひとつで頭筋も表情筋もトレーニング(※1)できるパナソニックの「バイタリフト ブラシ」。入浴中に頭筋6分、入浴後に表情筋6分のアプローチタイムを続けていけば、これまでと違った自分と出会えそうです。
パナソニック
(※1)電気刺激を筋肉に伝え、筋肉を収縮させること
(※2)引き上げるように機器を動かすこと
(※3)水深1mに30分間水に浸けても有害な影響を生じる量の水の浸入がない検査をクリアしています。
撮影/村本祥一(BYTHEWAY)
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この記事を書いた人
ライター横山博之
カバン、時計、ファッションなど男性のライフスタイルを彩るモノを領域とするライター。デザイナーや職人などモノづくりに関わるキーパーソンへのインタビュー経験も豊富。時代の先端を行く技術やカルチャーにも目を向ける。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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