MonoMax(モノマックス) Web

モノマックス 人気記事ランキング

ファン驚き「ポルシェ 911カレラ」が大幅アップデート、911カレラGTSは電動ターボ&ハイブリッドを搭載

執筆者:

ポルシェの基幹モデル「911カレラシリーズ」が大幅改良

この記事の画像一覧を見る(13枚)

ポルシェジャパンは基幹モデルである「911カレラシリーズ」を大幅改良し、予約注文の受け付けを開始した。「911カレラGTS」は超軽量パフォーマンスハイブリッドを組み込んだ3.6L水平対向シングルターボエンジンを搭載、「911カレラ」には刷新された3L水平対向ツインターボエンジンを採用したほか、内外装にも手を加える大幅なアップデートを行い、911ファンを驚かせている。

革新的な「T-ハイブリッドシステム」を搭載した新型「911カレラGTS」

新型911カレラGTSは新開発3.6L水平対向シングルターボエンジンに「T-ハイブリッドシステム」を搭載新型「911カレラGTS」は新開発の3.6L水平対向シングルターボエンジンに、軽量でパワフルな革新的な「T-ハイブリッドシステム」を搭載。この「T-ハイブリッドシステム」には新開発の電動ターボチャージャーが組み込まれ、コンプレッサーとタービンホイールの間に組み込まれた電気モーターが瞬時にターボチャージャーを駆動し、ブースト圧が即座に上昇する。ターボチャージャーの電気モーターはジェネレーターとしても機能し、最大11kW(15PS)の電力を発生する。

T-ハイブリッドシステムは新開発の電動ターボチャージャーを採用。コンプレッサーとタービンホイールの間に組み込まれた電気モーターが瞬時にターボチャージャーを駆動し、ブースト圧を即座に上昇させる

ターボチャージャーの電気モーターはジェネレーターとしても機能するハイブリッドの心臓部は新しい8速デュアルクラッチトランスミッション(PDK)に組み込まれた永久磁石同期モーター。アイドリング時でも最大150Nmの駆動トルクでエンジンをサポートし、最大40kWの出力向上を実現する。

ターボチャージャーと連動したモーターとトランスミッションに組み込まれたモーターは、ともに軽量でコンパクトな高電圧バッテリーに接続され、最大1.9 kWhのエネルギーを蓄え400Vの電圧で作動する。

新開発の3.6L水平対向エンジンは電動ターボチャージャーの搭載で機械式のターボチャージャーの必要がなくなり、また高電圧システムによりエアコンコンプレッサーを作動するベルト駆動が省略され、排気量を0.6L増加することができた。

エンジンは電動アシストなしで最高出力357kWを発生。電動アシストを加えたシステム合計では398kWと先代に比べ45kWの出力アップを果しているこの結果、電動アシストなしでもエンジンは357kW(485PS)の最高出力と570Nmの最大トルクを発生。電動アシストを加えたシステムの合計出力は398kW(541PS)、合計トルクは610Nmとなり、先代と比較した出力増加は45kW(61PS)となる。なお、新型の911カレラGTSクーぺは、静止状態から100km/hまで3.0秒で加速し、最高速度は312km/hに達する。

新型911カレラGTSクーぺは静止状態から100km/hまで3.0秒で加速。最高速度は312km/hに達するシャシに関しては、911カレラGTSのポルシェダイナミックシャシーコントロール(PDCC)が高電圧システムに統合されて精度が上がったこと、リアアクスルステアリングが初めて標準装備されたことが話題になっている。

この記事のタグ

この記事を書いた人

近藤暁史

ライター近藤暁史

男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!

執筆記事一覧


Website:https://monomax.jp/

モノマックスの記事をシェアする

関連記事

EVになった“フィアット600”を試乗レポート、「優雅さと品格が際立つ」マツダの新フラッグシップSUV ほか【クルマの人気記事ランキングベスト3】(2024年10月版)

「買いな新車大賞」自動車ジャーナリスト納得の“日本が誇るプレミアムエコカー”“アジアンコスパSUV”ほか【SUVの人気記事ランキングベスト3】(2024年10月版)

自動車のプロが推す“ホンダとスズキ”の軽スーパーハイトワゴン大賞、新しい価格設定にも注目「ダイハツ タント」ほか【軽自動車の人気記事ランキングベスト3】(2024年10月版)

「洗車にも大掃除にも大活躍」3WAYの吸水方式で自由自在!バイク用品メーカーが開発した“肩掛けで使える高圧洗浄機”が便利すぎる

「人気のオールラウンドミニバン」三菱“デリカD:5”に特別なブラックエディションが登場!“シャモニー”には8人乗りを追加

「生産台数わずか4台」チェントロスティーレが日本市場のために開発した超希少な“マセラティ MC20 チェロ”が登場

ザ・ニシオギの第5弾「平城」は日本の超絶技巧が細部にまで宿る意欲作だ!

創業から10年にわたって“価格以上の価値”を提供! Knotの魅力を7つのキーワードからひもとく

「人気ナンバー1ビジネスバックパックに新作!」ビクトリノックスは、収納力/安心感/汎用性すべてにおいて“完璧すぎる”!