この秋、ナンガが誇る本格的バッグシリーズの「エコパック UR シリーズ」から、新作「デイバッグ」が登場! これまでのシリーズ人気を牽引してきた「バックパック」とはどう違うのか? 5つのポイントから、徹底比較してみました!
CONTENTS
どっちが正解!? モノを知るプロたちが検証!
左から、モデルのヒカルドさん、本誌編集長の奥家慎二、スタイリストの近澤一雅さん
ヒカルド「いやー、絶対『デイバッグ』ですよ! このオーセンティックなスタイルと汎用性の高さがいいんです!」
新作の「デイバッグ」を手に、興奮気味に語るモデルのヒカルドさん。アウトドアギアを熟知するスタイリストの近澤一雅さんは同意しつつも、言いたいことがあるようで……。
近澤「確かにいいよね。でも、ナンガらしさってところでは『バックパック』を推したいなぁ」
お互いに持論をぶつけ合う2人。
奥家(こりゃ、徹底的にやり合わないと収まらないぞ……)
ナンガ
エコパック UR デイバッグ
¥17,600
W30×H45×D16cm
「デイバッグ」は2025年10月登場の新作。ファスナーでコの字に開閉するメイン収納、大きなマチ付きのフロントポケットと、デイバッグとしてのオーセンティックなスタイルを踏襲したモデルです。
ナンガ
エコパック UR バックパック
¥27,280
W36×H52×D18cm
一方の「バックパック」は、山岳用ザックをモチーフとして街使い用にアレンジされたモデル。今春に発売されるや初回出荷分が即完売してしまうほどのヒットを記録し、「エコパック UR シリーズ」の存在を世に広めました。
いずれもエコパックと呼ばれる、CHALLENGE SAILCLOTH社が開発した100%リサイクルポリエステル製のサスティナブル素材が使われています。優れた耐久性・耐摩耗性・耐水性を備えるとともに、フッ素を含まないC0撥水剤を採用することで、環境負荷を抑えながら撥水性能を確保。ナイロン生地と比較してCO2排出量を削減し、有害なTPU・PVC・DWRを一切使用しないというクリーンな素材です。
ヒカルドさん推しの「デイバッグ」か、近澤さん推しの「バックパック」か。5つのポイントで検証してみることにしました。
【徹底比較01】外ポケットの充実度
まずは外ポケットの充実度から。その数や大きさ、設計思想は両者の大きな違いになっています。
「デイバッグ」はやはり大きなフロントポケットが特徴で、下手なミニポーチよりも確かな容量を備えています。さらに両サイドにはオープンポケットも。
ヒカルド「荷物はザックリ入れておきたい派には、このフロントポケットが最善手。イヤホンもハンドクリームもパスケースも、全部ここにあるのだからわかりやすいですよね」
「バックパック」にも大きなフロントポケットを備えていますが、“山岳用ザック由来”であることがよくわかる仕様。また、サイドポケットも備えています。
近澤「十分なスペースを確保したうえで、サッと荷物を取り出せるのがこのタイプのよさ。ファスナーだとどうしても両手が必要ですが、このバックルなら片手で外せますから」
【徹底比較02】デジタルガジェットの収納性
次に、現代人に欠かせないデジタルガジェットの収納性。どちらにも、PCやスマホが入るスペースが用意されています。
「デイバッグ」は、メイン収納内にPC収納を設置。さらに小型のトップポケットも備えています。
ヒカルド「『デイバッグ』なのにスマホが入るトップポケットが用意されているというだけで、十分に優秀ですよ」
「バックパック」は背中側のサブコンパートメントがPC専用スペースに。トップポケットも用意され、必要なときにすぐにアクセスできます。
近澤「アウトドアなルックながら、アーバンなスタイルにフィットさせているのがよくわかるディテールです」
【徹底比較03】シルエットが生み出す利便性
両者を大きく分かつのが、シルエット。その違いが、使用するスタイルを左右します。
シャツ¥48,400/マナベ、パンツ¥27,500/バーンストーマー、シューズ¥45,100/ヨーク(問)すべてHEMT PR Tel03-6721-0882
「デイバッグ」はフラットな底部を設けたシルエット。マチ幅もあり、安定して自立させられます。
ヒカルド「カフェで過ごすときや待ち合わせなど、『バッグを近くに置く』のはよくある光景。安定して自立させられるのは、絶対に欲しい特徴です。底部にはクッション芯材も入っていて、中の荷物に与える衝撃も吸収してくれます」
一方の「バックパック」は、底部が鋭角になったシルエット。自立はしないものの、体にフィットしやすいというメリットがあります。
近澤「山岳用ザックでは見慣れたシルエットで、こうすることで荷物が背中側に寄り、荷重によって受ける体への負担が軽減されるんです。長時間・長距離で使用するなら、こっちのほうが恩恵は大きいんじゃないかな」
【徹底比較04】背負い心地を左右するバックパネル&ショルダーハーネス
バックパネルとショルダーハーネスの作りにも注目。
「デイバッグ」は厚みのあるクッション芯材を使いつつも、見た目はシンプルに設計。
ヒカルド「クッション性も十分にあるし、なにより見た目が洗練されているので、使っていて気分がアガります」
「バックパック」は中央が割れたメッシュパッドを設置。ショルダーハーネスはカーブし、チェストストラップも備えています。
近澤「ここまで備わっていれば完璧でしょう。荷物が多くてもアクティブに動けるはずです」
【徹底比較05】マッチするスタイリング
最後に、どのようなスタイリングにマッチするかをチェック。
ジャケット¥77,000、パンツ¥27,500/バーンストーマー(問)すべてHEMT PR Tel03-6721-0882
ヒカルド「『デイバッグ』はオーセンティックだから、なんにもでハマるという汎用性の高さが魅力。特にこのバッグはシンプルで洗練されていますから、カジュアルなコーデはもちろん、ジャケットを羽織ったときも違和感なくマッチします」
アウター¥99,000/ナンガ問ナンガ パンツ¥34,100/キクスドキュメント(問)HEMT PR Tel03-6721-0882
近澤「『バックパック』はその特徴的なデザインから、ちょっとしたアクセントをもたらす存在としても使えそう。ボリュームのあるダウンジャケットなど、やはりアウトドアテイストが漂うスタイルとの相性は抜群です」
ざっくり使えるトートバッグもラインナップ!
奥家「ちょっと待ってください! 実はコチラの新作もいいんですよ!」
ナンガ
エコパック UR トートバッグ
¥17,600
W42×H39×D18cm
そういって奥家が提案してきたのが、同じくこの10月に新発売となる「トートバッグ」。大きな開口部を設けた構造で、こちらも高い汎用性を備えています。
シャツ¥27,500、ハイネックロングスリーブ¥17,600/キクスドキュメント(問)HEMT PR Tel03-6721-0882
奥家「特徴は外側に6つものポケットを備えたところ。大きな荷物はメイン収納、その他の小物は外ポケットに仕分ける、という割り切った使い方がけっこう便利。いろいろなシーンで役立つトートバッグです」
自身のスタイルに合わせて最善の選択を!
ナンガのバッグについて議論を交わしたメンバーたち。いつの間にか互いに推しているバッグの理解も深まりました。
ヒカルド「確かに、『バックパック』は入荷後に完売を繰り返しているだけのポテンシャルがありますね……」
近澤「『デイバッグ』もよく考えられていますよ。シンプルでいて隙がない。こちらもいいな……」
お互いを認め合う姿に、奥家編集長もほっこり笑みを浮かべるのでした。
『デイバッグ』か『バックパック』か。どちらのナンガ製品が合っているのか、ご自身のライフスタイルや好みに照らして選んでみてください!
問い合わせ:ナンガ公式サイト
https://nanga.jp/
取材・文/横山博之 撮影/中村圭介 スタイリング/近澤一雅 ヘア&メイク/翔太 モデル/ヒカルド
※記事中の価格表記はすべて税込
この記事の画像一覧
この記事のタグ
この記事を書いた人
ライター横山博之
カバン、時計、ファッションなど男性のライフスタイルを彩るモノを領域とするライター。デザイナーや職人などモノづくりに関わるキーパーソンへのインタビュー経験も豊富。時代の先端を行く技術やカルチャーにも目を向ける。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
モノマックスの記事をシェアする