【実質“テスラ越え”!?】日産復活の切り札になるか?航続700km超え&アリア譲りの骨格…3代目「日産リーフ」を徹底解説『小沢コージの遊べるクルマ』
執筆者: 自動車ジャーナリスト/小沢コージ

MonoMax本誌で好評連載中の「小沢コージの遊べるクルマ」。 今回は、自動車ジャーナリストの小沢コージさんが「超マジメ効率! サイズは小さくなったのに広さは変わらずで走りがイイってどういうこと?」 と評する「日産 リーフ」を取り上げます。
世界に先駆けたバッテリーEVのパイオニア、日産リーフが3代目にフルモデルチェンジ。大容量バッテリーのB7グレードからの登場だが、前モデルの60kWhから78kWh電池に積み替えて、モード航続距離702km。価格も予想以上に控えめ!そんな新型リーフの全貌を小沢氏の視点から徹底解剖します。
CONTENTS
15年間で累計70万台! EVのパイオニアが一新
これぞ日産復活ののろしだ! 日本が誇る事実上の世界初量産バッテリーEV、日産リーフの3代目が登場しました。今やテスラをはじめ、中国BYDなど世界中でEV開発が激化する中、新型リーフが取った戦略は12.3インチの2連ビッグディスプレイなどインテリジェンス化はありますが、肝は日本らしい超マジメで高効率な大変身です。
一番の驚きはかつてない長い航続距離。2025年発表の大容量バッテリー、B7グレードは従来の60kWhから78kWh電池に積み替え、WLTCモードで702km! 電費スペックではテスラに負けていますが、実電費はよりよいと予想され、実走行距離は600km前後かもしれませんが、ほとんど充電要らずのラクチン運用が可能。
さらに驚きはパッケージ効率の高さと扱いやすさで、全長×全幅×全高は4360×1810×1550mmで全長が120mm短くなっているだけでなく、ホイールベースも2690mmと旧型より10mm短縮。同時にモーターが入るeアクスルが小型化しているのでよりステアリングが切れて、ボディの取り回しも2代目より向上。
それでいて車内はそれほど狭くなっておらず、前後シートともに身長175cmの小沢が普通に座れます。ラゲッジ容量は正確には435Lから420Lにサイズダウンしてますが実質変わらず。いまどきフルモデルチェンジで小さくなるケースはほぼありませんが、効率化しており広さと扱いやすさが向上しているのです。
同時に走りの質感は爆上がりで、モーターのピークパワー&トルクが218PS&355Nmと微妙に力強くなっている上、骨格を一新。日産アリアと同じCMF-EVプラットフォームを使い、リアサスペンションもマルチリンク化し、全体のガッチリ感、ショックの少なさが全然違います。
気になる価格は、B7グレードで従来とほぼ変わらぬ518万8700円からと補助金を使えば400万円台で手に入ります。さらなる注目が来春発売予定の55kWh電池の普及版「B5」グレード。手軽さ、価格、質感すべてが革新的です。
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この記事を書いた人
自動車ジャーナリスト小沢コージ
愛情あふれる独自の視点でクルマを語るバラエティ自動車ジャーナリスト。雑誌を中心にWebなどにも多数寄稿。2025-2026日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務める。
X:@KOJICHU
Website:https://www.youtube.com/@KozziTV
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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