
大相撲をこよなく愛する編集部スタッフたちが、さまざまな角度から大相撲の魅力をお伝えする連載「MonoMaxお相撲同好会」。連載初の関取インタビューは、大相撲ファンから絶大な人気を集める朝乃山関! 本記事では、「人生で最大の怪我」とご自身が振り返る、左膝の大怪我から復活するまでの軌跡、そして、幕内に復帰する大相撲初場所(1月11日に初日)に懸ける想いを伺いました。真摯に“今”と向き合ってこられた関取の言葉からは、“再入幕は序章”と予感させる、静かなる闘志が垣間見えました。
「頭が真っ白になった……」人生で最大の怪我を乗り越えて

──2024年の名古屋場所(7月)、4日目の一山本戦で怪我(左膝前十字靭帯断裂)をされました。そのときの気持ちを教えてください。
「土俵際で残そうとしたときに、左足だけが軸になって、膝に全体重がかかってしまいました。パコッと大きな音がしたので、ああ、これは怪我したな、と。車椅子に乗って救急車に運ばれたんですけど、普通の救急車に乗れなかったんですよ。スーパーレスキューみたいなサイズの救急車に乗せてもらって病院に運ばれました。病院で検査をしたら、これは完全に前十字靭帯が断裂してる、と言われて頭が真っ白になりましたね」
──師匠(高砂親方・元関脇 朝赤龍)からは何と言われましたか?
「部屋に帰って親方と話して、怪我を治してまたがんばろう、という言葉をいただいたので、気持ちが折れずにここまでくることができました」
──大きな怪我は初めて。
「初めてです。僕は、大相撲に入る前から、膝だけは怪我したくないって気持ちがあったんです。体が柔らかいほうなので、怪我をしにくかったんですけど、小さい怪我が連鎖して、大きな怪我につながってしまったのかなと思っています。大きな怪我は、これで最後にしたいですね」
──名古屋で手術されたのでしょうか。
「東京に戻ってきてから手術しました。手術後も2、3日は痛すぎて動けなかったです。トイレやお風呂も不便でした」
──手術後のリハビリも辛かったと思います。心の支えになったことはありますか?
「退院してリハビリが始まると、体がなかなかいうことを聞いてくれないんです。頭の中では膝が動くイメージがあるのに、ぜんぜん動かない。それがキツかったですね。
東京で手術をしたので、僕は東京の部屋に戻ってきていたんですが、場所中だったのでずっと相撲を見ていました。部屋の力士の取組を見たりして、それが支えになったかなと思います」
──ここに戻るんだっていう気持ちですか。
「そうですね。2024年の名古屋場所は、若隆景関が膝の怪我から復活して幕内に戻った場所でもあったので、リハビリをちゃんとして、また稽古をすれば戻ってこられるんだなっていうのを見せてもらいました」
──若隆景関の活躍も励みになったんですね。関取と話をしたりは?
「怪我したときは、いろいろ聞きました。若隆景関とは体重差があるので、参考にできるところを参考にして。リハビリ先がたまたま一緒だったので、そこで何をしていたか、とかは聞いたりしました」
──復帰するとき、不安はありましたか?
「不安、ありました。徐々になくなっている感じです」
──膝の違和感は、特にもうない?
「サポーターをつけているので、大丈夫っすね」
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