【※2021年10月6日公開の記事に内容を追加しました】
「日本最大級の文具の祭典に行ってみた」“文具女子博2024”が過去最大規模で開催中!ライターが気になったアイテムをピックアップしてご紹介
毎週月曜21時、フジテレビ系列で絶賛放映中のドラマ『元彼の遺言状』。
原作は宝島社主催の「第19回『このミステリーがすごい!』大賞」の大賞受賞作『元彼の遺言状』
ですが、その作者である新川帆立(しんかわほたて)さんに、No.1文房具を決定していただきました!
MonoMaxの恒例企画となっている「文房具大賞」がこの時期にサプライズ開催! 現在、『元彼の遺言状』が大ヒット中の小説家、新川帆立さんを特別審査員にお迎えし、最新の文房具の中から、新川さんがお気に入りの文房具を選出します。
審査は、新川さんが小説の構想を練るときなどに使用しているという①単色ペン、②多機能ペン、③付箋、④バインダーの4種の文房具から編集部がエントリーを厳選。4部門に分けて、各エントリーアイテムを新川さんが実際に使用し、大賞を決定しました。見事、新川さんに刺さった文房具は一体どれ!?
[エントリー1]
三菱鉛筆
ユニボール ワン F
各¥330
新開発の「ユニボール ワンインク」を搭載したゲルインクボールペンシリーズの新作。日常生活で目にするカラーを軸色に採用し、ペン先に金属を搭載して低重心化をはかり、書き味をより上質化。「ユニボール ワンインク」は、黒はより濃く、カラーはより鮮やかに発色する。
「しっかりした書き心地がありますね。インクの発色もいいし、手帳や日記を書くときはこれぐらいの書き心地が気持ちよさそうです。マットなカラーも落ち着いた雰囲気でいいですね。特にピンクが好きです」(新川さん)
[エントリー2]
サクラクレパス
ボールサインiD
各¥220
緑がかったフォレストブラックや茶色がかったモカブラックなど、全6色の黒インキを揃えたボールペン。すべて黒なのでビジネスに使用でき、個性をさりげなく表現できる。六角形と丸形を組み合わせたフォルムは指に優しく自然なフィット感。上質感のある金属クリップも◎。
「黒だから仕事で使えるって、女子がネイルを変えるのと同じだと思います。仕事に支障がない範囲で自分なりの主張やこだわりを出したいというか。この中では、カシスブラックが好きですね。それにしても、開発した方はすごいですね」(新川さん)
[エントリー3]
トンボ鉛筆
モノグラフライト
各¥198
全長5.2mmのロングニードルチップで書いている先が見えやすく、超低粘度油性インクとの相乗効果で、なめらかな書き味を実現。グリップ表面に独自の高密度テクスチャーを施し、軽い力でもしっかり握れる。ラバー特有のべたつきを抑え、ドライな感触で書き続けられるのもいい。
「シンプルでボールペンらしさがありますね。ペン先が細いから、細かい字を書くときに便利ですね。これだと、手帳に細かく書き込めそう。細かい凹凸のグリップも、持ちやすくていい感じです」(新川さん)
「『ボールサインiD』は、6色のブラックっていう発想が好きですね。この中では、カシスブラックが気に入りました。黒で仕事で使えるけどちょっと自己主張できるところが、自分なりの反抗という感じがします(笑)。小説のネタになりそうな気がします。嫌な上司にだけはパープルで書くとか(笑)」(新川さん)
[エントリー1]
三菱鉛筆
ジェットストリーム エッジ 3
各¥2,750
油性ボールペンで世界初のボール径0.28mm*を実現した、超極細ボールペンの3色タイプ。新しいリフィル繰出機構、スピロテック機構を搭載。ペン先に向かって芯をまっすぐ出すため、安定した筆記感が得られる。ペン先にかけてスリムに絞ったポイントチップは筆記面がクリアに見える。*油性ボールペンカテゴリ2019年8月時点(三菱鉛筆調べ)
「多機能ペンって、手帳用みたいな認識でいたんですけど、このペンはまさに手帳に使いたいですね。3色なのに軸がスリムで、ペン先が極細なのにすごく書きやすいです」(新川さん)
[エントリー2]
ゼブラ
ブレン2+S
各¥550
黒・赤のボールペンとシャープペンをスリムな軸に収納した1本。独自開発の機構ブレンシステムを応用し、各パーツの隙間をなくしたことでペン先のブレを防ぐノイズフリー設計を採用。ストレスフリーな書き心地を実現している。ペン先端に金属パーツを取り付け、低重心で書きやすい。
「単色のブレンを使ってます。ぶれないからブレンなんですよね(笑)。これは黒と赤とシャープペンがついているのに軸が細くていいですね。パステルカラーもきれいだし。値段も良心的です」(新川さん)
[エントリー3]
パイロット
ドクターグリップ4+1
各¥1,100
長時間書いても疲れにくいロングセラーペンの新作。人間工学に基づいた太めでソフトな触感のドクターグリップと、0.3mmのボールペン4色とシャープペンを搭載。低粘度かつ潤滑剤を配合したアクロインキを採用しており、油性ならではの耐水性がありつつ、なめらかに濃く書ける。
「グリップにフィット感があって、ずっと握っていられる感じですね。昔と比べるとカラバリがかわいくなりましたね。柔らかいピンクとか、テンションが上がります(笑)。書いていてもペン先が全然ひっかからなくて快適です」(新川さん)
「書きやすさと、ソフトなピンクがかわいかったので、『ドクターグリップ』を選びました。女性らしい色があるのは嬉しいですね。でも、職場の男性が持っていて一番かっこいいのは『ジェットストリーム エッジ 3』です。ちょうどいい感じのこだわりがあると思います。これを持っていたら、同僚から話しかけられそうですよね」(新川さん)
[エントリー1]
キングジム
フタマタフセン S:¥253 M:¥385 L:¥429
フタマタフセン イラストタイプ M:¥385 L:¥429
先端が二股に分かれており、両側に折って貼ることで、自立する付箋。モニターの角のような立体的な場所でもはさみこむように貼り付けられ、紙を両面から挟み込みインデックスのようにも使える。かわいい動物がプリントされたイラストタイプはメッセージを書くのにピッタリ!
「立体的にしようっていう発想が面白いですね。部屋の密室トリックを作るとき、この付箋を人物に見立てて、部屋の間取りに立たせたりできますね! でもこれ、ミステリー作家しか使えないですね(笑)」(新川さん)
[エントリー2]
ヤマト
テープノクリップフセン
各¥605
コンパクトなロール状で、テープのように好きな長さに切って使える紙の付箋。裏面にマグネットを搭載し冷蔵庫などスチール面に貼れるほか、前面はクリップを搭載し、ファイルや手帳にはさんで持ち運べる。付箋の裏側は全面のり付きで、ピッタリと貼れるのはもちろん、はがしやすいのも◎。
「長さが調節できるから、自分が好きな長さでタグ付けできますね。これ便利です。マステっぽいけど、紙だから書きやすいのもいいです。女性らしくて使いやすい色もいいと思います」(新川さん)
[エントリー3]
スリーエム ジャパン
ポスト・イット® フィルム見出し マルチカラー
各¥440
複数色のフィルム付箋セット。プラスチックケースから1枚ずつ引き抜いて取り出せるので直感的に使えるほか、ケースはカードサイズなので持ち運びも簡単。フィルムタイプは丈夫で破れにくく、文字も書けるので見出しやタグ付けに最適。貼ると透明になるのでマーカーとしても使える。
「かわいいデザインがたくさんありますね。今流行のくすみ色もありますし。私が学生のときは、こんなオシャレな付箋なかったです(笑)。友達が使っていたら、絶対『これどこの?』って聞くと思います」(新川さん)
「フタマタフセンは、ミステリー作家として仕事に取り入れてみたいと思いました。殺害現場のプロットを作るのにピッタリです! キングジムさん、いいものを作っていただきありがとうございます(笑)」(新川さん)
[エントリー1]
リヒトラブ
オープンリングノート オプノ
各¥363
リング径が小さく、ソフトタイプのリングを採用し、リング近くでもスムーズに筆記できるリングノート。360°折り返して使えるのはもちろん、リングが開閉可能で、リーフの入れ替えも自在。適合リーフ(N-1600N)が追加・交換でき、好みに合わせてカスタマイズして使える。ユニークなリング開閉機構も面白い。
「リーフの交換や追加ができるのに、後ろまで360°折り返せるのは使いやすいですね。このリングを開ける機構が密室トリックの錠前の開け方に使えそうだと思いました(笑)」(新川さん)
[エントリー2]
ページベース
スライドノート
各¥2,222
コピー用紙など穴が空いていない紙もそのままファイリングできる、スライド式リングレスノート。フレームをスライドするだけで綴じられる独自機構を搭載し、書類や資料、アイデアスケッチなどをひとまとめにファイリングが可能。A4コピー用紙で最大30枚まで綴じられる。
「取材のときにもらった資料と自分が書いたメモを一緒に保管できていいですね。パタッと開くから視認性も高いですし。書いたものを保管するのに持っておくと便利そうですね」(新川さん)
「機構も面白かったんですが、女性っぽい色があったのがよかったです。このベージュ色は女性に人気が出ると思います。リングが表紙と同じ色なのもかわいいですし、女性の気持ちを考えて作ってくれているなというのがわかって嬉しくなりました」(新川さん)
新川さん作『倒産続きの彼女』も絶賛発売中!
シリーズ累計48万部を突破した大ヒット作『元彼の遺言状』に続くシリーズ第2弾! 新川さんにお話を聞きました。
「今作はこじらせ系女子の美馬玉子がヒロインを務めます。続編なのに、まさか主人公が変わるとは思わないですよね(笑)。もちろん前作の主人公・剣持麗子も登場します。『元彼の遺言状』を書いたとき、『もし剣持麗子が上司だったら嫌だな~(笑)』みたいな反響をたくさんいただいたので、今作ではそんな部分も意識してみました。前作を読んでいなくても楽しめるので、ぜひ手にとっていただければと思います」
『倒産続きの彼女』 新川帆立
倒産の危機に瀕した会社を救うべく、ある女性の疑惑について調査を命じられた女性弁護士・美馬玉子。
嫌々ながらも、高飛車だが敏腕の先輩弁護士・剣持麗子とコンビを組み、真相に迫ろうとするが、調査が進むうち関係者の死体が発見されて――。
『このミステリーがすごい!』大賞受賞作の『元彼の遺言状』に続く、リーガル・ミステリー!
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最新刊『剣持麗子のワンナイト推理』も要注目です!
『剣持麗子のワンナイト推理』 新川帆立
『元彼の遺言状』のヒロイン再び! 弁護士・剣持麗子は今夜も徹夜で謎解き――寝不足必至のミステリー短編集
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この記事を書いた人
ライター金山 靖
文房具、家電、インテリア、雑貨などライフスタイル系グッズに精通。商品の企画開発担当者をはじめ、タレントや文化人などへのインタビュー経験も豊富。カップ麺やお菓子などグルメ全般にも造詣が深い。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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