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2022年5月9日(月)
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4つ以上当てはまったら要注意!「男性不妊、意外と知らない事実」

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今、話題の「フェムテック」とは?

 最近メディアで頻繁に耳にするようになった「フェムテック」というワード。そもそもフェムテックとは、「フィメール(Female)」と「テクノロジー(Technology)」を組み合わせた造語。女性特有の健康問題を解決するテクノロジー、またその技術を使った製品やサービスのことを指す。

 まだしっかりとした定義は存在しないが、フェムテックが解決する問題は、「月経」「妊娠・産後ケア」「不妊・妊よう性」「ウェルネス」など。また、女性の健康を気遣うこともフェムテックに含まれている。今回は、フェムテックについて理解を深めるべく、自分自身の体も問題になってくる「不妊治療」について正しく理解しておきたい。

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教えてくだったのは、
イーク表参道 副院長/高尾美穂先生

産婦人科医。株式会社ドーム(アンダーアーマー)のアドバイザリードクターも務める。

妊娠しやすい環境をつくるのが先決!

――現代の日本では、約20%のカップルが不妊症といわれており、そのうち約6組中1組が不妊の検査や治療を受けたことがあるという。これほど不妊症のカップルが増えたのは晩婚化などの理由があるが、定義が変わったからという理由もあるそう。産婦人科医の高尾美穂先生に話を聞いた。

 もともとの不妊症の定義は、カップルが2年間妊娠トライをして妊娠成立しなかったとき。これが長く使われてきました。それが、2015年6月に1年トライに変わったのです。

 データを見ると、妊娠トライして1年で妊娠するカップルが約80%。2年目でさらに10%プラスされて全体の90%が妊娠成立しています。それまでの定義だと10%が不妊症だったのですが、1年短くしたことで20%が不妊症認定されるようになったのです。

――とはいえ、子供が欲しいのに不妊症といわれたらやっぱり不安になる。すぐ治療に通ったほうがいいのだろうか?

 不妊治療より前に、妊娠しやすい状態を学ぶのが大事です。データがあるのですが、今の日本は世界的に見ても性交渉の頻度が減っていて、なおかつ結婚前より結婚後のほうが頻度が低いのです。

 排卵日あたりが妊娠しやすいという知識は知られていますが、本当にその日しかしないというのでは1年頑張っても難しいですね。妊娠は男性と女性両方の協力が必要で、しかもそれぞれの状態によってうまくいかないというケースのほうが多いのです。排卵日あたりにトライして妊娠できる可能性って、一番妊娠する割合が高い年代でも20%から25%なんですよ。

 妊娠成立する割合は意外と低いのです。排卵日より前が妊娠しやすい時期なのですが、妊娠を希望するならその時期に2、3日に一回ぐらいトライしてほしいです。でも、日本の性教育は具体的に教えるのが苦手ですよね。だから正しく理解している人が少ないのです。

ある時期だけ妊活に力を注ぐという選択肢

――頻度が少ないのは、環境のせいでもあるようだ。

 仕事で帰る時間が遅くて疲れているとか、ストレスで性欲が湧かないとかでは、妊娠しようと思う環境が整っていないと思います。これは男性・女性どちらが悪いというわけではないのですが。なので、妊娠しようと思っている年代のカップルは、子作りのために労力やエネルギーを注ぐ選択をしてもいいのではないかと私は思っています。

 ストレスが多いと妊娠する機能が落ちるので自分をいたわって、帰宅時間を早めにしたり、ストレスがかかるような仕事ははずしてもらえないかと社内で相談したりしてほしいです。そんな環境をつくった上で12カ月トライして、妊娠しないなと思ったときには男性は精液の検査、女性側は少なくとも卵管の検査をする。これがファーストステップとされています。ただ、女性は30代後半以降は妊よう性が下がるので、35歳以降であれば半年妊娠成立しなかったら検査をおすすめします。

【不妊チェックシート】4個以上は要注意!

いきなり病院に行くのはちょっと抵抗がある……という人は、まずは以下をチェックして生活習慣を改めたい。

□つい食べすぎてしまう
□運動をあまりしない
□睡眠時間が6時間以下
□仕事でストレスを感じやすい
□毎晩、酒を飲む
□長風呂が好き
□下着はブリーフ派

元気な精液がつくられるためには健康でいることが不可欠。ストレスはなるべく感じないように過ごし、睡眠もしっかりとって定期的に運動もしたい。精巣は熱や圧迫に弱いので、暑い場所にずっといたり締め付けたりするのもよくない。

男性の不妊治療検査は、泌尿器科でも受けられる

――不妊の原因は「本当に人それぞれ」と高尾先生は話す。なので、不妊治療に訪れる前に、クリニックが開催する無料相談会に参加するのもありだそう。

 不妊治療の内容の説明が多いですが、主催するクリニックによって環境や生活の話をしてくれるところもあります。検査を希望する場合、男性の不妊症検査は産婦人科だけでなく泌尿器科でもできます。男性はそちらのほうが入りやすいですよね。

――男性の不妊症検査は主に精液検査。量や濃度、精子が元気かどうかなどを調べる。検査の所見が悪い場合は通院や治療となる。

 でも精液検査ってそのときのコンディションに左右されるので、1回の検査で悪いとは確定できないのです。逆に、所見がよかった場合もずっといいわけではないですが、とりあえず安心していいと思います。その状態を維持するため生活に気をつけるといいです。

 そこで絶対注意してほしいのは、女性側にも問題がなかったとしても、『俺は問題なかったぞ! やっぱりそっちじゃないの?』みたいな気持ちになって、パートナーを責めないでほしいということです。

不妊治療を始める前に確認しておきたいこと

――妊娠も不妊治療も、基本的にはカップル2人で決めること。しっかり話し合う必要があるけれど、男性は聞く側にまわるほうがいい。

 女性はタイミリミットがありますから、妊娠に関するイニシアチブをとるのは女性でいいと思います。でも、気持ちや希望を伝えにくいと思っている女性はすごく多いので、男性は受け身で、どうしたいのかを聞いてみてほしいです。トライしているけどなかなかうまくいかないってときは、やさしい感じで『どうしたいと思っている?』と尋ねてみるだけで女性は答えやすくなります。

 不妊治療は一度始めるとやめられなくなる人も多いです。頑張る期間や使うお金を2人の中で決めて、不妊治療を始めるといいと思います。お金の話でいうと、各自治体から不妊治療の助成金が出るので、ぜひ使ってほしいです。2021年から助成金の条件が緩和されたり、2022年度からは保険適用になる部分があったりするので使いやすくなっていますよ。

 

取材・文/金山 靖 イラスト/ヤマサキミノリ

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