電気を使ってキャンプを楽しむ人が年々増加し、アウトドアファンからの人気が高まる一方、地震による大規模停電などから防災用品としての需要も高まっているポータブル電源。しかし、ここ数年で多くのメーカーが参入し、急激にラインナップが幅広くなったこともあり、どれを選べばいいかわからないという声も聞きます。そこで、ポータブル電源の選び方と用途別のおすすめをご紹介します!
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一番大事なのはバッテリー容量! 用途に合わせて選ぶ!
現在、市場にあるポータブル電源のバッテリー容量は、およそ200~2,000Whぐらいまで幅広く存在します。ポータブル電源はバッテリー容量に比例してサイズや重量が増え、持ち運びや収納がしづらくなるため、単純に容量が大きい方を選ぶと自分の使い方に合わず結局使わないということも。どんな用途に使いたいかを最初にイメージしておくのが肝心です。用途に応じたバッテリー容量の目安がこちら!
Whとは?
ポータブル電源のバッテリー容量の単位「Wh」とは、1時間の消費電力を表す数値。この数値によってどれぐらいの消費電力の電気製品が、どれぐらいの時間使えるかがわかります。例えば、消費電力“30W”のサーキュレーターを“4時間”使用したいとき、バッテリー容量はどれぐらい必要かという場合、30W×4時間=120Wh、という式で計算できます。この場合、バッテリー容量120Wh以上が必要です。
用途別、バッテリー容量の目安リスト
○日帰りレジャー・ベランダでリモートワークなら、200~500Wh
主に日中の7~8時間の使用を想定。消費電力15Wのスマホなら10回以上、消費電力30WのノートPCなら5回以上充電できて、比較的軽量で持ち運びやすいものが多く、気軽に使えます。
○1泊のキャンプ・車中泊なら、500~700Wh
主に日中から夜間の12~15時間の使用を想定。消費電力60Wのミニ冷蔵庫なら8時間以上、消費電力40Wの電気毛布なら12時間以上使える目安。スマホを充電しながらなども考えると、容量が大きいほうが安心です。
○連泊キャンプなら、700Wh~
2泊以上となると、バッテリー容量は大きいほうが安心なのはもちろん、ソーラーパネル充電や車から充電できる機能もほしいところ。700Wh以上のクラスはライトなど付属機能が豊富なものも多いので、そこもチェックしておきましょう。
○発災時の在宅避難用なら、1,000Wh~
災害で停電が発生したときのために用意するなら、1,000Wh以上が安心です。電気の復旧まで数日かかることを考えると、家族分のスマホが1日2回ぐらい充電できる容量はほしいところ。プラス、扇風機や暖房器具などが使えるだけの容量があると安心です。ただし、このクラスはサイズが大きく重いので、持ち運びには向きません。
○避難所に持ち運ぶ想定なら、5~6kgまで
発災時、ポータブル電源を避難所にも持っていきたい場合、重さも重要な選択肢になります。避難時はなるべく手が空くほうがいいので、片手で持つとして、大人の男性で5~6kg、女性なら3~4kgぐらいを目安として検討するとよさそう。
その他のスペックも大事!
バッテリー容量以外にも、使い勝手に直結するスペックがいくつかあります。どれぐらいの電力を安定して出力できるかという定格出力、USBやACコンセントなど出力ポートの種類、本体にLEDライトが付属、ソーラーパネル充電対応など、付属機能の有無。持ち運ぶときハンドルは持ちやすいか、使わないとき収納しやすい形状かどうかもポイントになります。
以上を踏まえて、MonoMax的おすすめポータブル電源をご紹介!
MonoMax的おすすめポータブル電源がこちら!
アンカー
アンカーパワーハウス200
シガーソケット、ACコンセント、2つのUSB-Aポート、USB-Cポートの4種類の充電ポートを搭載。USB-CポートはPD対応なので急速充電が可能です。2.7kgと軽量でミニバッグサイズなため、女性でも持ち運びやすく、携帯性抜群。
バッテリー容量210Wh、W19×D13.9×H11.9 cm、2.7kg。
スマートタップ
パワーアークミニ2
コロンとしたデザインに機能を詰め込んだアイテム。シガーソケット、ACコンセント、USB-Aポート、USB-Cポートの充電ポートを搭載するほか、トップはワイヤレス充電機能を搭載。フロント横にLEDライトも搭載し、非常用照明としても活用可能。ソーラーパネル充電対応。
バッテリー容量300Wh、W25×D17.5×H17.7cm、4.7kg。
JVCケンウッド
BN-RB3-C
USB-A、USB-C、ACコンセント、シガーソケットの出力ポートを搭載するほか、ACアダプターやシガーアダプターを収納するポーチ付きで持ち運びに便利。液晶画面で電気の残量がひとめでわかります。世界最先端のシステムにより過充電・過放電を防ぎます。
バッテリー容量311Wh、W13.4×D23.1×H16.8cm、4.5kg。
アンカー
アンカー535ポータブルステーション
ACコンセント4個、USB-Aポート3個、USB-Cポート1個、シガーソケット1個を搭載し、最大9台の家電を同時に急速充電が可能です。前面にLEDライトを搭載し非常時の照明になるほか、暗い場所での操作も簡単。ソーラー充電にも対応。
バッテリー容量512Wh、W29.2×D25.1×H18.8cm、7.6kg。
スマートタップ
パワーアーク3
内蔵バッテリーの交換が可能で、別売りの専用追加バッテリーパックと併用することで、通常用量の2倍の容量が使えます。大容量タイプを購入したり複数台持ち歩いたりするより軽量でコンパクトなのが◎。ACコンセント、USB-A、USB-C、シガーソケットすべてにキャップを実装しIP33の防水・防塵を実現しているのも使いやすいですね。
バッテリー容量555Wh、W29.5×D22.5×H23cm、7.9kg。
JVCケンウッド
BN-RB62-C
大きめなハンドルが持ちやすく、折りたたみ可能なので収納も場所をとらないのが魅力。ACコンセント2個、USB-A3個、シガーソケット、DCコンセント3個と多様なポートを揃えています。液晶ディスプレイはON/OFF可能なので寝るときも気にならず使えます。
バッテリー容量626Wh、約W30×D19.3×H19.2cm、6.5kg。
ジャクリ
ポータブル電源 708
ACアダプターとUSB-Cの同時使用によって3.5時間でフル充電が可能。出力ポートはACコンセント2個、USB-A2個、シガーソケットのほか、USB-Cも使用できます。コンセント、シガーソケット、ソーラーパネル、発電機の4WAYで充電可能なのも使い勝手よし。
バッテリー容量708Wh、30 x 19.1 x 19 cm、6.8kg。
エコフロー
エコフロー リバー プロ
特許技術が採用されており、家庭用電源で、わずか1.6時間でフル充電が可能。専用アプリによる操作が可能で、電池残量の確認や出力ポートの作動・停止、搭載したLEDライトの強弱などをコントロールできます。ACコンセント、USB-A、USB-Cなどポートも多数。
バッテリー容量720Wh、約W28.8×D18.5×H25.3cm、7.2kg。
ジャクリ
ポータブル電源1000
プロジェクターやポータブル冷蔵庫なども使える大容量。充電方式はコンセントやシガーソケット、ソーラーパネル、発電機に対応し、充電しながらの使用もOK。ACコンセント3個、USB-AとUSB-Cが各2個と頻繁に使うポートの数が多いのも便利です。
バッテリー容量1,002Wh、約W33.2×D23.3×H24.3cm、10.6kg。
エコフロー
エコフロー デルタマックス1600
大容量ながら、特許技術の充電テクノロジーにより、最速1時間で80%充電でき、1.7時間でフル充電が可能。ACコンセント6個、USB-A4個など出力ポートが豊富で最大15台のデバイスを同時に作動でき大人数のキャンプに最適。専用エクストラバッテリーを使用すると最大最大5644Whまで容量拡張できます!
バッテリー容量1,612Wh、約W49.7×D24.2×H30.5cm、22kg。
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この記事を書いた人
ライター金山 靖
文房具、家電、インテリア、雑貨などライフスタイル系グッズに精通。商品の企画開発担当者をはじめ、タレントや文化人などへのインタビュー経験も豊富。カップ麺やお菓子などグルメ全般にも造詣が深い。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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