ヒットの理由は新たな可能性を追求した「バッグライフ」への転換
ブランドディレクターの古家幸樹さんに上半期のヒット商品ついてその理由を伺いました。
編集部 ここ数年、マスターピースの独創性はさらに磨きがかかりました。
古家さん 今年で設立28年目を数え、おかげさまで❝高機能素材❞❝日本製❞といったブランド認知はかなり高まりました。そこで僕がディレクターとなった2020年1月より、新たに追求しはじめたのが「バッグライフ」です。単にバッグをデザインするだけでなく、バッグを使う人のライフスタイルまでより深く、多角的に考えることを重視したのです。その結果、ウエアや服飾雑貨まで手がけるようになりました。
編集部 そうして、これだけ個性的な製品が生まれてきたのですね。
古家さん はい。たとえば「スリック」は、カジュアルめの装いを好むビジネスマンに適したバックパックです。前掛けをイメージした「フロントパック」は、❝前持ち専用の小型バッグ❞という潜在的ニーズを掘り起こしました。また、Tシャツでピップさんとコラボしたのは、重量のあるバッグを背負うビジネスマンを数多く目にし、少しでも健康になれる方法を模索した結果です。
編集部 高機能であることがスペックに留まらず、よりユーザーに寄り添った使いやすさを感じます。未領域の製品開発など「バッグライフ」への転換は苦労した点も?
古家さん 「バッグライフ」を掲げた2カ月後からコロナが蔓延したのは打撃でした。しかしそれでも社内体制を一新させ、情報収集から製造方法まで頼れるスタッフと相談しながら丁寧に進めてきました。なお、僕らが作るウエアや雑貨はあくまでバッグの利便性を補足するモノであって、ファッションブランドを作りたいわけではなく、その説明も丁寧に行っていきたいと考えています。
編集部 「バッグライフ」を追求してからの反響はいかがですか?
古家さん 大きな手応えを得ています。特に昨年実施した城崎温泉とのコラボでは、ひと月で製品が完売しただけでなく色々な関係者が関わり、地域産業の活性化につなげることができました。❝日本製❞といってもただ生産地の話に留めず、日本のカルチャーも含めることで新たな価値が生まれる。そこに大きな可能性を感じています。これからも魅力的な取り組みを行っていきます。
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