クラシックで瀟洒な見た目とは裏腹に、ヴァルカンファイバーのボディは軽量にして堅牢性にも優れ、象が踏んでも壊れないという逸話はブツ欲マニアにはよく知られたところ。
英国のトロリー&スーツケースの老舗で、今年で創業125周年を迎えたグローブトロッターのことだ。
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「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」26インチ トロリーケース(4輪) 38万5000円 お問い合わせ先:ヴァルカナイズ・ロンドン@ザ・プレイハウス TEL:03-5464-5255 https://vulcanize.jp/
2輪モデルの方がクラシックで素敵という感覚は古い?
コロナ禍の只中にあったここ2年ほど、グローブトロッターのトロリーケースの4輪化が進んだのはご存知だろうか?
サイズ展開も「ラージチェックイン」「ミディアムチェックイン」「キャリーオン」の3種類が中心で、以前のような数インチ刻みで2輪モデルも無論、残されているものの、基本的には受注生産となっている。
正直、グローブトロッターの元の2輪モデル・ユーザーとして、4輪モデルの登場に戸惑うところは多々あった。というのも、四角いハコの底面にとって付けたような車輪の後付け感が、当初はいかにもイマイチに見えるのと、2輪モデルは、中の容積が少し斜めに削られているとはいえ車輪が目立たないように一体化されている分、パッと見に断然スマートだ。これでグローブトロッターも他の4輪メインのブランドと同様になってしまうのか? そんな不安もよぎった。
だからこそ、腕と体幹中心に筋トレしてでも2輪トロリーにこだわる、それもひとつの道だが、寄せる年波とともに4輪スーツケースの「転がせるラクさ」は年々、羨ましくなるものだ。日欧米の多くの航空会社の荷物の重量制限はエコノミーで23㎏/個、ビジネス以上なら32㎏/個で、その重さに達すると持ち上げるのに片手では確実に辛い。
そこで今回、久々の海外出張の機会に、ニューノーマルというか新たなるチェンジを課してみる意味で、4輪トロリーってどうなの?という疑問とともに、グローブトロッターの4輪モデルのサンプルを借りてテストしてみた。行先は北ドイツ、ハンブルク。しかも貸し出されたのは映画「NO TIME TO DIE」公開を記念して、映画シリーズの誕生60周年にあたる2022年、定番シリーズに先駆けて4輪モデルとして登場した「ジェームズ・ボンド シリーズ」のラージチェックイン4ホイールだ。
ジェームズ・ボンドのメモリアル・コレクションだけあって、おそろしくスタイリッシュというか、2枚目感はハンパない。グリーンがかったグレーのヴァルカンファイバーを引き締める黒レザーのコーナーとハンドルという、抑えの効いた組み合わせが、昨今の盛りカルチャーとは正反対の意味で、タダ者ではない。なるほどオーナーを選びそうな雰囲気なのだが、そんなスーツケース、今どき滅多にない。
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