【乗ってみた】美しいスカンジナビアンデザインを持つ“神様のボルボ”、XC90が日本上陸。
スウェーデン発祥の『ボルボ』は、日本でも隠れファンの多い自動車ブランド。そのボルボがみずから“ファーストクラス”と謳うフラッグシップSUVモデル・新型XC90が日本導入されました。
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ボルボと聞くと、「頑丈」「安全」といったイメージを頭に浮かべる人も多く、現在でもその安全性能の高さは世界トップレベルを誇ります。一方、そのデザインといえば直線基調のスクエアなもので、どちらかというと無骨でシンプルな印象でした。しかし、ここ5年くらいのモデルをさかのぼってみると、いかにも北欧デザインらしい曲線を用いたクリーンな雰囲気になっています。現在、同じスウェーデン発祥の家具ブランド・IKEAのデザインは日本でも人気がありますが、それにも通じるピースフルなイメージです。
この新型XC90のデザインも、悪路を走れる車高の高さを備え、アクティブな用途に適した「SUV」というカテゴリーにもかかわらず、圧倒的にクリーンでラグジュアリーなイメージです。北欧神話に登場するトール神が持つハンマーをイメージした横T字型モチーフのフロントライトをはじめ、巨大なボディサイズを感じさせないエレガントなデザインは、神々しささえ感じさせます。
さまざまな高品質素材が用いられたインテリアも、上質感に包まれていて、パッと見だと気づかないようなディテールにまで、機能的な美しさが見てとれます。
実際に運転席に乗りこんでみると、アイポイントが高いので狭い道でもそれほど不自由なく走れます。今回は2.0リッター4気筒のスーパーチャージャー付きターボエンジンを搭載するT6 AWDに試乗しましたが、必要十分な力強さを備えており、乗り味も高級感たっぷり。電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドモデル、T8 Twin Engine AWDもラインナップされています。さらに、巨額を投じて開発された新しい強固なボディ構造の恩恵か、ちょっと直線を走っただけでも包まれている感、安心感が得られます。これは、世界初となる2つの安全技術を含む、さまざまな先進安全機能を採用していることも心理的に影響しているのかもしれません。価格は774万〜1009万円です。
TEXT/安藤修也(フォッケウルフ)
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