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「買いな新車大賞」自動車ジャーナリスト納得の“日本が誇るプレミアムエコカー”“アジアンコスパSUV”ほか【SUVの人気記事ランキングベスト3】(2024年10月版)
歴史に優れた足跡を残した絶版車!
日本刀をイメージしてデザインされたバイクとして、世界に広く知れ渡ったスズキの「KATANA(カタナ)」。初代モデルは1981年から2000年まで製造されていた。あまりに有名なその大型バイクだが、バイク好きではない人でも一度は目にしたことがあるのではないだろうか。
絶版車となっている初代モデルを現在新車で手に入れることはできないゆえ、状態のいい中古車両はとても高額で取引されている。そんな初代「KATANA」1,100ccモデルの「GSX1100S KATANA」と750ccモデルの「GSX750S」が特定非営利活動法人日本自動車殿堂の「歴史遺産車」に選定された。
大人気マンガにも登場した「KATANA」
1981年に発売となった「KATANA」の初出は1980年に西ドイツで開催されたケルンショーだ。ドイツが西と東に分かれている時代なので、相当昔のことだと推察できるだろう。ショーモデルとして「GSX1100S KATANA」は出品されたのだが、翌年にはそのままのスタイルで輸出モデルとして販売開始。
日本国内においては、そのデザインを踏襲した「GSX750S」が1982年に発売。ときを同じくして、のちに大人気マンガとなる「バリバリ伝説」にも初期から登場。「GSX750S」を駆る準主人公の聖 秀吉(ひじり ひでよし)は主人公の巨摩 郡(こま ぐん)を喰うほどの人気を得るほど、その人物にもバイクにも注目が集まった。
時代が見えてくるGSX1100S KATANAとGSX750Sの違い
西ドイツで開催されたケルンショー1980での「KATANA」デビューはセンセーショナルだった。今まで見たこともないようなデザインのバイクは未来を予想させた。そして1981年には市販車としての「GSX1100S KATANA」(上写真)が登場。しかし販売されたのは海外だけ。当時の日本には二輪車排気量を750cc以下とする自主規制する見えないハードルがあり、1,100ccモデルの「GSX1100S KATANA」が国内販売されることはなかった。
そこで二輪車排気量上限の750ccモデルとしてスケールダウン。1982年に日本国内発売開始となるのだが、排気量が違うだけでなく、ルックスも大きく異なったのだ。日本刀をイメージしてデザインされた特徴的なカウルこそ同じだが、「GSX750S」(上写真)にはウインドシールドが装着されていなかったのだ。
しかもセパハンと呼ばれたハンドルバーが左右で分断され、低い前傾姿勢をともなうスタイルも車両保安基準に抵触するため「GSX750S」には不採用。代わりに背筋が伸びた状態での走行姿勢を余儀なくされるアップハンドルが装着されたのだ。
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この記事を書いた人
パーツデザイナー坂東 漠
スタンドがないと倒れる。ライダーの支えがないと自立できない。ライダーがいてもときにコケるといった2輪車の特性に魅了され、自転車、e-Bike、モーターサイクルの部品を開発。多くの人は気づかないが、それがないと成り立たないといったパーツを手がけている。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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