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11月11日、スバルからコンパクトSUV「レックス(REX)」が登場した。意外なことに、スバルにはこれまでコンパクトSUVはなく、人気市場に待望の参入となるのだが、実はこのモデルはダイハツのOEMモデルで、ダイハツ「ロッキー」、トヨタ「ライズ」と兄弟車となる。ではなぜいまこのモデルが登場したのか、その魅力と狙いに迫ってみたい。
OEM供給を受ける形で誕生した新しい「レックス」
スバル「レックス」と聞いて、かつての軽自動車を思い浮かべる方も多いことだろう。軽自動車のレックスが登場したのは1972年。「スバル360」ゆずりのリアエンジン、リアドライブのRRモデルで、当初は360ccでスタートし、のちに500cc、550ccへと排気量を拡大した。2代目以降はFFとなり、1986年には3代目が登場。軽自動車「レックス」は20年にわたって愛されていた。
その「レックス」が30年ぶりにコンパクトSUVとして復活したわけだが、そのいきさつは少々複雑。コンパクトSUVのないスバルは、ダイハツからOEM供給を受ける形でコンパクトSUV「レックス」を市場に投入したのだ。
そのためダイハツ「ロッキー」/トヨタ「ライズ」と兄弟車となるわけだが、エクステリアやインテリアにロッキーとの大きな違いはなく、パワートレーンは1.2L直3自然吸気に7速マニュアルモード付きのCVTを組み合わせたFFのみ。ロッキーとライズにあるハイブリッドモデルや4WDモデルは設定されていない。
コンパクトSUVをマルチに選択できるという魅力
それでもスバルにとってコンパクトSUV市場への参入の意味は大きい。スバルもコンパクトSUVを開発していないわけではなく、実は「レックス」よりもひとつ大きなカテゴリーのコンパクトSUV「クロストレック」を自社開発して2023年から販売を開始する予定となっている。
この時に、スバルのコンパクトSUVが「クロストレック」のみなのか、マルチに選択できるのかでは大きな違いとなる。ユーザーの声に対応できるという強みも出てくるだろう。
ちなみに、「レックス」の車種構成は、エントリーグレードの「G」と上位グレードの「Z」というシンプルなもの。「G」はボディカラーがモノトーン7色で、シートは赤いパイピングの装飾が施されたファブリック。「Z」はボディカラーが2トーンの2色を加えた9色で、前席シートヒーター、助手席シートアンダートレイ、ブレーキホールド機能付き電動オートパーキングブレーキなどが装備される。
細かな仕様はスバルのユーザー層の好みなどにあわせて、ダイハツ「ロッキー」/トヨタ「ライズ」とは若干異なり、車両価格も共通というわけではない。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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