ひとりの時間をつくることは現代社会において特に大切です。自分と向き合うことで、モヤモヤした気持ちを整理できたり、自分が置かれている現在地がわかったり―――。SNSで常に人と繋がっている現代、孤独を楽しむことは今を生きやすくするひとつの手段かもしれません。
趣味に没頭することで孤独を楽しむ達人たちから、ひとり時間と上手に向き合うためのヒントを伺いました。今回は女優の玉城ティナさんが登場。玉城さんにとって「ひとり旅」の醍醐味とは?
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“ひとり旅だと移動中もいろいろ感じたり、考えたりする時間が増えるんですよね”
自身の置かれた状況などを客観的に考える時間。ひとり旅をそんなふうに捉えている玉城ティナさん。
「もちろん友達と旅行することも多くて、それはそれで楽しい。でもひとり旅だと現地に入ってからだけでなく、移動中もいろいろ感じたり、考えたりする時間が増えるんですよね」
そんな移動中にすることといえば?
「携帯に入った写真を整理することとかも多いんですよね。このときは、ああいう気持ちだった、なんて思い返しながら、今の自分だったらどうするだろうとか考えてみたり」
地元の沖縄でスカウトされ、仕事に慣れてきた高校生のときには東京でひとり暮らしを始めた。その頃から、ひとりで何かをするというベースができあがっていたのだろう。
「沖縄から出てきて東京に馴染みもないですし、都内を巡り歩くことが楽しかったんです。暮らしながら東京を知っていくような感じ。たとえば渋谷からちょっと離れただけで街の雰囲気って全然違う。少し離れるだけで気づくこともあるんです」
“ホテルだけは決めてあとはノープラン”
コロナ禍以前は国内だけでなく、ひとりでの海外旅行も多かった。
「可愛いホテルをネットで探したり。今は簡単に検索できるから行く前の不安っていうものが少なくなる。だから自分で探して航空券からホテルまで予約を入れて。現地で友達と合流したこともあります。予定が詰まっているのはあんまり好きではないから、会う約束をしたり、しなかったり。ホテルだけは決めてあとはノープラン。現地に行ってから何をするか決めることも多いです」
次の旅行はどこにしようという決定打は、何にあるのだろうか。
「特にないんですよね(笑)。なんとなく直感的に行き先を決めていて」
ひとつの旅を終えても“明日からまた仕事かあ”とネガティブな気持ちを引きずることはないという。
「好きなお仕事をやらせていただいているので、帰国して空港に着いた瞬間、オンとオフのモードを完全に切り替えることができますね」
しかしこの数年はコロナの影響で海外旅行ができていないという現実がある。
「コロナ前はひとつの作品が終わったら海外旅行をしたりして、気持ちのリセットができていた。どこかへ旅に出ていないとバランスを取るのが難しいって、この数年感じていました。コロナ前には週末にサクッとアジア旅行とかができていたので、早くそういうふうに手軽に旅を楽しめるように戻ってほしいですね」
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