マイルドハイブリッドに加え、ストロングハイブリッドを設定
現行型のソリオ/ソリオ バンディットには、K12C型デュアルジェット「1.2Lガソリンエンジン」と、減速時のエネルギーを回生してアイドリングストップの再始動や加速時最大30秒ののモーターアシストを行う「マイルドハイブリッド」のパワートレーンが設定されているが、今回ここにモーターによる強力なアシスト走行に加え、クリープ走行時や一定速走行時にはエンジンを自動停止してEV走行も可能とする「ストロングハイブリッド」が加わった。
このシステムは、大きな力を発揮する駆動用モーターとコンパクトで伝達効率に優れたセミATのオートギアシフト(AGS)を組み合わせた、スズキ独自のストロングハイブリッドで、先代にもラインナップされていた。
新型でのポイントは、6Ahのリチウムイオンバッテリーと組み合わせることによって、マイルドハイブリッド車の19.6km/L(WLTCモード)を上回る22.3km/Lの低燃費を実現したこと。これは大きな魅力となりそうだが、市場からのニーズも見て従来のマイルドハイブリッドも継続して販売される。
ソリオはブラック系、バンディットはシルバー系でコーディネイト
このハイブリッドシステムを搭載したモデルは、ソリオは「ハイブリッド SZ」、ソリオ バンディットは「ハイブリッド SV」としてラインナップ。
内外装は、バックドアサイドスポイラー、ハイブリッド搭載グレード専用色(ソリオはブラック系、ソリオ バンディットはチタンシルバー/ミディアムグレー系)のアルミホイールやインパネオーナメントなどを採用することで、シリーズのほかのモデルと差別化されている。
ボディカラーは、キャラバンアイボリーパールメタリック、タフカーキパールメタリックを新設定。「ソリオ HYBRID SZ」は、ガンメタリック2トーンルーフも設定し、モノトーン6色と2トーンルーフ仕様車5色の計11色。「ソリオ バンディット HYBRID SV」は、シルバー2トーンルーフを設定し、モノトーン6色と2トーンルーフ仕様車4色の計10色となる。
車両価格(税込)は、ソリオ ハイブリッド SZが222万2000円、ソリオ バンディット ハイブリッド SVが224万6200円。いずれもトランスミッションは5速AGS(AMT)で、駆動方式はFFのみとなっている。
「スズキ ソリオ ハイブリッド SZ」スペック
全長×全幅×全高 3,795×1,645×1,745mm
ホイールベース 2,480mm
車両重量 1,050kg
エンジン 直4 DOHC+モーター横置
総排気量 1242cc
最高出力 67kW(91PS)/6,000rpm
最大トルク 118Nm(12.0kgf・m)/4,400rpm
モーター最高出力 10kW(13.6PS)/3,185-8,000rpm
モーター最大トルク 30Nm(3.1kgf・m)/1,000-3,185rpm
トランスミッション 5速AMT
駆動方式 FF
メーカー希望小売価格 ¥2,222,000(税込)
写真:SUZUKI
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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