パワートレーンの電動化でオフロード性能がさらに向上
ではなぜラングラーは電動化されたのか。時代の要求に応える苦肉の策なのか。実は、パワートレーンの電動化はラングラーのオフロード性能の向上にむしろ大きく貢献しているという。
電気モーターは発進と同時に最大トルクを発生する特性を持つため、例えば大きな石を乗り超えるような場面でもエンジン回転数を上げることなく巨大なトルクを瞬時に生み出すことができるので、急勾配を駆け上がるクライミングや悪路を低速で進む場面においても威力を発揮するというのだ。
また、すべての高電圧電子部品はシーリング加工や防水処理が施されているので、ガソリンエンジン車とかわらない渡河性能を実現。リチウムイオンバッテリーはリアシート下部に配置して重量配分を最適化するとともに、外部からの衝撃による損傷リスクの低減を図っている。
ちなみに、電気のみで走行は約42kmまで可能だ。
ブルーのアクセントカラーで新時代をアピール
ラングラー・アンリミテッド・ルビコン 4xeは、ヘビーデューティな逞しさはそのままに、プラグインハイブリッド独自の特別な装いが加えられているのも魅力となる。
エクステリアでは、エンジンフードやボディサイドにTRAIL RATED バッジ、リアエンブレムにブルーのアクセントカラーが配され、インテリアではブルーのステッチが特別感を演出。ボディカラーはブラックC/C、ブライトホワイトC/C、アールC/Cの3色を設定する。
車両価格(税込)は1030万円で、左ハンドル仕様のみとなる。
「ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン 4xe」スペック
全長×全幅×全高 4,870×1,895×1,855mm
ホイールベース 3,010mm
車両重量 2,350kg
エンジン 直4DOHCターボ+モーター縦置
総排気量 1,995cc
最高出力 200kW(272PS)/5,250rpm
最大トルク 400Nm(40.8kgf・m)/3,000rpm
P1モーター最高出力 46kW(63PS)
P1モーター最大トルク 54Nm
P2モーター最高出力 107kW(145PS)
P2モーター最大トルク 255Nm
トランスミッション 8速AT
駆動方式 4WD
メーカー希望小売価格 ¥10,300,000(税込)
写真提供:ステランティス・ジャパン
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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