EVになった“フィアット600”を試乗レポート、「優雅さと品格が際立つ」マツダの新フラッグシップSUV ほか【クルマの人気記事ランキングベスト3】(2024年10月版)
トヨタ MIRAI(ミライ)がフルモデルチェンジして2代目へと進化したのは2020年12月のこと。それから2年、現行型で初めてとなる一部改良が行われた。電気自動車やPHEVが次々と登場する中、究極のエコカーである燃料電池車(FCV=フュエル セル ビークル)のMIRAIも日々改良を受けて進化し続けている。
「究極のエコカー」とされる燃料電池車トヨタ MIRAI
燃料電池車FCVとは、空気中の酸素と水素を燃料電池(FC)で化学反応させて発電し、モーターで駆動する一種の電気自動車。CO2を発生しない「究極のエコカー」とされる。2014年に発表された初代MIRAIは、世界初のセダン型FCVとして発売された。
初代MIRAIは全世界で1万台以上を販売したが、2020年に登場した現行型ではTNGAプラットフォームを採用して居住性や実用性を改善、ショートデッキでリアには独立したトランクを持つ4ドアセダンとなった。
燃料電池スタックはフロントに、モーターと駆動用バッテリーはリアにレイアウト。現行型では燃料の水素搭載量は先代より約20%拡大し、航続距離を850kmに伸ばしている。
きめ細かな機能のアップデートで快適性を向上
今回の一部改良の内容は、きめ細かな機能のアップデートが中心。全画面表示が可能な高精細HDワイドディスプレイに加え、クルマがWi-Fiスポットになる「車内Wi-Fi」を採用したディスプレイオーディオPlusを採用。高度運転支援技術「トヨタ チームメイト(アドバンスド ドライブ)」に、他車の死角領域に配慮しながら走行する機能の追加などが行われている。
また、フロントドアガラスにIR(赤外線)カットと高遮音性の機能も追加して快適性も向上させている。
なお、今回の一部改良では、モーター出力やバッテリー容量、水素搭載量などの変更はアナウンスされていない。
車両価格(税込)は、Gの710万6000円からZ エグゼクティブ パッケージ アドバンスド ドライブの860万円となっている。
「トヨタ ミライ Z」スペック
全長×全幅×全高 4,975×1,885×1,470mm
ホイールベース 2,920mm
車両重量 1,930kg
パワーユニット モーター
最高出力 134kW(182PS)/6,940rpm
最大トルク 300Nm(30.6kgf・m)/0-3,267rpm
駆動方式 RWD
メーカー希望小売価格 ¥7,900,000(税込)
写真提供/トヨタ自動車
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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