2022年もアウトドア人気は継続し、キャンプ場は多くの人でにぎわった。一方で、ギアの爆買いムードは徐々に落ち着きをみせてきた。そんな中で、今年大ヒットしたアウトドアギアは一体どんなものなのか?本誌編集長奥家が“アウトドアスタイリスト”として活躍中の近澤一雅さんに話をお聞きして見えてきたのは、3つの大ヒットアイテムと、そこに共通するキーワード「ベーシックな本物」でした。
アウトドアスタイリスト/近澤一雅さん
雑誌からテレビ、広告、WEBまで幅広く活躍するキャンプ・アウトドアスタイリングのプロ。カタログ製作やギアの開発まで携わる。
CONTENTS
「超機能ダウンジャケットも」ナンガの30周年アイテムがアツい!今しか買えない技術とデザインが詰まった限定モデルがすごい
人気ギア“全部欲しい”から“本物が選ばれる”時代に!
奥家:コロナ禍に密にならず楽しめる外遊びとして、キャンプ人気が加速しました。コロナ発生から3年経つ今、キャンプブームはどうなりそうですか?
近澤:ブームになってから新規参入メーカーが増え、マーケットが拡大。商品不足になるほどギアが売れました。キャンプ人気は依然高いですし、定番のレジャーとして根付いた気がします。ただ、ギアの購買欲に関しては、ひと通りユーザーに行き渡ったので、買い足し需要は落ち着いたと見ていいでしょう。
奥家:となると、今求められているギアはどんなものになるのでしょうか。
近澤:目新しいギアがたくさん登場しましたが、やはり最後に残るのはブームに流されずいいものを作り続けてきた本物のブランドだと思います。安心感のある定番、「結局これだよね」と誰もが思うような。2022年のヒット作を見ると、その傾向は顕著でしたね。
奥家:シマノのクーラーボックスはまさにそうですね。シンプルで派手さはないのに、随所に工夫が凝らされていて、本物の風格です。氷が長もちするので防災用にもぴったりですね。
近澤:釣りのクーラーボックスで蓄積されたノウハウが生かされていますからね。最大氷保持期間10日間というのは驚異的です。僕も使っていますが、サイズ感が本当にちょうどいいんです。
奥家:アウトドア大国アメリカで生まれたビッグアグネスは傑作テントが6年ぶりに復刻されました。
近澤:左右に寝室、中央に居住スペースを設ける人気の形を10年以上も前に作っていたのはすごいと思います。昨今の複雑な構造のテントに比べて、組み立てやすいのも魅力です。
奥家:ハングアウトは比較的新規のブランドですよね。
近澤:実は老舗家具メーカーが親会社なので、テーブルなどの完成度はピカイチ。こちらも本物といえるブランドなんです。インテリアとして使えるアイテムが多いので、ホーム&キャンプの両刀使いができるのも人気の秘密です。
【大ヒットギア1】氷が圧倒的に長持ち、使い勝手抜群の本格派「シマノ/クーラーボックスアイスボックスPRO」
重量7.7㎏/容量30L/W58.3×H35×D35/¥58,300
問い合わせ:シマノカスタマーサービス TEL:0120-860-390
6面を極厚真空パネルと発泡ウレタンで覆ったハードクーラー。清潔に保つため、本体インナー部には抗菌剤入りプラスチックを採用。氷の保持期間は最大10日間。
「タフで万能。『本物』にふさわしい機能が満載なんです!」(近澤さん)
堅牢な構造で、大人が座ってもまったく問題ない頑丈さ。キャンプや釣りなど荷物をできるだけ減らしたい時は、イスを持っていかなくてもこのアイスボックスプロがあれば大丈夫。
溜まった水はボックスをひっくり返さずに水抜きできる。ヒンジ構造なので水抜きするときに手が濡れない!
フタを左右どちらからでも開け閉めできるだけでなく、簡単に取り外せるので荷物の出し入れや掃除が簡単!
底が地面にじかに付かないように脚が設けられており、熱せられた地面の影響を受けにくくなっている。また条件により異なるが、シマノ社の実験では最大“10日間”の氷保持期間という圧倒的な保冷力を記録。まさにプロ&タフ仕様。
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