「一日一麺」インスタントラーメンを毎日35年間食べ続けている食文化研究家の大和イチロウです。私は趣味として、またカップ麺や袋麺などを監修する“中の人”としてインスタントラーメンに日々まみれています。そんなマニア目線で忖度なしに独断と偏見を交えながらカップ麺をガチ評価したいと思います。今回のテーマは「横浜家系ラーメン」。
CONTENTS
「秋の味覚・マツタケのニセモノに注意?」海外では“蒸れた◯◯のニオイ”と嫌われてる!? 気になる松茸のアレコレを食の専門家が詳しく解説
太麺の進化により“濃い系”のカップ麺が美味しくなった
全国のラーメン店は約24,000軒あるといわれており、あのセブンイレブンが全国で21,000軒と考えると恐ろしい激戦の世界を想像します。その中でも相変わらず人気が高いのが「横浜家系ラーメン」。元々は家系総本山と言われる「吉村家」の「〜家」の流派から広まっていったのが始まりと言われています。
いままでのカップ麺は家系の太麺の再現が難しく、麺がスープの濃さに負けてしまっていたのです。が、近年の進化によりスープにしっかりと絡む太麺が開発され、濃い系統のカップ麺が本当に美味しくなりました。横浜家系ラーメン店の前を通るとついつい引き込まれてしまうほどあの「臭い」には中毒性があります。そんなモロモロをまで再現しているのか実食してみたいと思います。
①明星食品「ローソン名店シリーズ 家系総本山 吉村家 豚骨醤油ラーメン」
明星食品「ローソン名店シリーズ 家系総本山 吉村家 豚骨醤油ラーメン」¥276(税込)414kcal
数ある家系の源流といって過言ではない「吉村家」です。実店舗の特徴は毎日新鮮な豚骨と鶏ガラを合わせたガラスープ、そしてこだわりの鶏油(チー油)です。吉村家のこだわりが詰まっているといいのですが。
中身ですが、明星独自技術の麺に液体スープ、粉末スープ、かやく、そして欠かせないのが焼のりです。これがないと横浜家系は始まりません。明星は太麺化に先鞭をつけたパイオニア。麺にも大注目です。
注意です!まずはかやくだけ入れます。出来上がり後粉末スープ→液体スープです。お気をつけて。具材はねぎ、ほうれん草、チャーシュー、そして焼のりです。さすが前回よりも1.5倍の鶏油が入っているだけあります。すでに香りが良きです。
麺は軽いウェーブ中太麺で噛みごたえ&のどごしは文句なしです。しっかりと鶏油と濃厚豚骨醤油スープが絡み噛むごとに麺の小麦感と旨さがダイレクトに伝わってきます。プリッとした歯ごたえがええ感じです。
豚と鶏のWスープに鶏油の香ばしいスメルが見事に再現されています。スープは実店舗よりはマイルドに感じますが、ガツンとくる力強い濃厚感と余韻から来る豚骨の旨味は白飯が欲しくなるほどしっかりとしたスープです。
明星食品「ローソン名店シリーズ 家系総本山 吉村家 豚骨醤油ラーメン」
【レビュー】
スープ・・・・・★★★★☆
麺・・・・・・・★★★★★
具・・・・・・・★★★☆☆
作りやすさ・・・★★☆☆☆
コスパ・・・・・★★★★☆
【総評】
スープとの絡み方や完全なる調和は、やはり麺の進化を感じられずにはいられないほどです。醤油も豚骨もバランス良い濃厚な一杯で再現性が高いです。またローソン限定だからギリ税込300円を切るのはメッチャコスパが良いです。でも個人的には300円超えてもいいからチャーシューのアップグレードを望む!
この記事のタグ
この記事を書いた人
食文化研究家大和イチロウ
趣味として、時にはカップ麺や袋麺の監修を手がける“中の人”として、日々インスタントラーメンにまみれているラーメンマニア。即席麺「一日一麺」を掲げ、36年で25,000食を実食。その足と舌で日本全国から集めた絶品のご当地袋麺を取り扱う専門店・やかん亭代表。
Twitter:@yamato160
Instagram:@yamato160
Website:https://yakantei.com/
お問い合わせ:info@yakantei.com
モノマックスの記事をシェアする