レクサスから新しいSUVモデル「RZ」が登場して話題となっているが、その注目ポイントはレクサスがついにBEV(バッテリー電気自動車)専用のモデルを開発したということ。レクサスは2005年のRX400h発売以降、ハイブリッドでラグジュアリー市場における電動化の先頭を走っていたが、今後はBEVを軸とするブランドへ変革していくというからビックリ。これまでハイブリッドに特化していたこともありBEVの分野では出遅れていたレクサスは、いったいどんなモデルを投入したのか。1989年、世界の高級車市場を一変させた「初代LS」の再来となるのだろうか。
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これまでの常識を塗り替える新しい乗り心地を実現
「RZ」はレクサスブランドの電気自動車(BEV)専用モデル。BEVとしての基本性能を徹底的に研究、バッテリーやモーターを最適に配置して理想的な慣性重量配分や軽量高剛性ボディを実現したBEV専用プラットフォーム「e-TNGA」を採用したのがひとつのポイント。
さらにハイブリッド開発で培ってきた電動化技術を活用した4輪駆動システム「DIRECT4(ダイレクト4)」を投入し、車輪速や加速度、舵角などのセンサー情報に基づいて、フロントとリアのアクスルに搭載した駆動用モーターを精密にコントロールすることで、発進時や直進加速時にはピッチングを抑えながらダイレクトな加速感が得られるよう、またコーナリング時にはステアリング操作や走行状況に応じて4輪へ最適にトルクを配分する。
これによりかつてない乗り心地を実現したというが、フロント/マクファーソンストラット、リア/ダブルウイッシュボーンのサスペンションには、路面入力の周波数に応じて伸び側ストロークの減衰力を変化させる周波数感応アブソーバー「FRD II」も装備される。
既存のBEVとはひと味もふた味も違う、レクサスの新時代を告げるモデルとして期待が高まるばかりだ。デザインもレクサスらしい感性に訴えかける躍動感のあるものになっている。
ラインナップは「RZ450e バージョンL」グレードのみの設定となるが、まず最初に発売記念特別仕様車「RZ450e ファーストエディション」(限定500台)が販売される。なお、ワンモーショングリップと呼ばれるステアバイワイヤシステムは遅れての設定となる。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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