用途に応じて3種類の電動パワートレーンを用意
パワートレーンは全車電動となるが、モーターの出力レベルとバッテリーの組み合わせによって3種類の仕様を用意。
市街地での移動が中心で移動距離の短いユーザー向けにはLFPバッテリーを搭載した最高出力272PS、最大トルク343Nmの「シングルモーター仕様」、長い航続距離を求めるユーザー向けには充電間の航続距離を最大480kmまで延ばすことができるNMCバッテリーを組み合わせた「シングルモーターエクステンデッドレンジ仕様」、パフォーマンスを重視するユーザー向けには最高出力428PS、最大トルク543Nmを発生し0→100km/h加速3.6秒を実現する全輪駆動の「ツインモーターパフォーマンス仕様」が設定されている。
一充電あたりの航続距離はシングルモーター仕様が最大約344km、シングルモーターエクステンデッドレンジ仕様が478km、ツインモーターパフォーマンス仕様が456kmで、最高速度は全車180km/hに制限されている。
充電能力の高さも注目ポイントのひとつで、エクステンデッドレンジのツインモーターバリエーションは最大153kW、スタンダードレンジは最大134kWで充電できる。これにより25分強でバッテリーを10%から80%まで充電できるという。もちろん、車両のセンターディスプレイとアプリを通じて、アンペア数、最大充電レベル、充電を開始するタイミングの設定が可能となっている。
スカンジナビアンデザインと最先端のテクノロジーで生活をより豊かに
インテリアはメーターパネルが廃止され、センタースクリーンにすべての表示機能が集約された斬新なもの。インテリアの仕様はそれぞれ表情の異なる4種類が用意され、5種類のアンビエント照明は、スカンジナビアの森の暖かな木漏れ日、スウェーデン西海岸の夕日、世界的に有名なオーロラ、スウェーデンの真夏の黄金色の空、都会の夕日の明るい雰囲気などをテーマにプログラミングされており、繊細に色が変化することでインテリアに落ち着きを与えてくれる。
もちろん、ボルボ車に期待される安全性能、運転支援システムも充実している。
最先端テクノロジーとしては、縦列、横列、直角、斜めなど、あらゆるタイプの駐車スペースに対応し、狭い場所での駐車も容易に行える新世代のパークパイロットアシストを搭載。車両の周辺にある駐車可能なスポットを特定し、新しい3Dユーザーインターフェイスで駐車したい場所をタップすれば、アクセルやブレーキ、ステアリング操作を車両が自動で行い、駐車の様子を確認する間、画面には車両や壁、車止めなどの対象物までの距離をメートル法で表示する。
ボルボEX30は日本でも人気を集めることは間違いないが、果たしていつごろ、どれくらいの価格で登場するか楽しみだ。
ちなみにサプライズとして、来年2024年にこのEX30のクロスカントリーバージョンが加わることも明らかになった。
文/近藤暁史 写真/ボルボ・カー・ジャパン
この記事の画像一覧
この記事のタグ
この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
モノマックスの記事をシェアする