未来の技術がまた実現! “自動運転”機能を搭載する2モデルが、この夏爆誕!
「自動運転」と聞くと、多くの人は「クルマが勝手に走る」姿を想像しますよね。しかし、現在「クルマが勝手に走る」自動運転を実現するためには、クルマ側、インフラ側、そして道路上にある不確定要素をすべて排除して、事故の際の責任の所在をはっきりさせるなど、まだまだ課題は山積みなんです。ただそういった未来の自動車社会を実現すべく世界中のメーカーが技術を研鑽しているなか、「自動運転」を謳った2台のクルマがこの夏に発売されることになりました。
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まずは、この新型日産セレナです。今作で5代目となるセレナは、かつてミニバンのベストセラーモデルに輝くなど、広い室内空間と優れた使い勝手の良さで大変人気のあるモデル。先週行われた新型の発表会では、その洗練されたスタイリングとともに、目玉となる新機能で自動運転への第一歩となる「プロパイロット」の概要が発表されました。
これは、簡単に言えば、「高速道路の単一車線でドライバーを支援する機能」。走行中にステアリング上のスイッチを押せば、前方の車両に合わせて自動でストップ&ゴーを繰り返しながら、車線を認識して道路の中央を走行し続けます。つまり、アクセルとブレーキだけでなく、ステアリングも自動で操作されるということ。低速運転が続く高速道路の渋滞中や渋滞を抜けた後の長距離走行などで効力を発揮するわけです。
そしてこれを、300万円を切る価格で実現するというから驚きです。グレード詳細はまだ未発表ですが、発売は8月下旬の予定。なお日産では、2018年には高速道路の複数車線で、2020年には交差点を含む一般道で、同様の技術を実現するモデルを市場投入する予定とのこと。
そして、今週発表されたもうひとつの“自動運転”技術搭載車が、メルセデス・ベンツのEクラスです。こちらも長い歴史と伝統を持つ人気モデルで、同ブランドの3つのセダンライン(S→E→C)の中核を担うアッパーミドルクラスのプレミアム・サルーン。新型の注文受付は7月末から始まっています。
同モデルに搭載される「ドライブパイロット」システムは、やはりセンサーとカメラを駆使することで、走行中に前方車両との最適な距離をキープ、さらに車線などを認識してステアリング操作までアシストしてくれます。と、ここまではセレナとほぼ同じですが、Eクラスには「車線変更をアシストする機能」が付いています。なんと、走行中に移動したい車線方向のウインカーを2秒以上点滅させるだけで、クルマが周囲の安全を確認したうえで、自動でステアリングを操作して車線変更します。ちなみに価格は675万円から。
どちらも“完全自動運転”を実現するための“半自動運転システム”ですが、基本的な操作をクルマが行ってくれるのでドライバーとしては運転が非常に楽になります。これからも完全自動運転のネクストステップとなるような新機能を搭載したモデルが続々と増えていくことでしょう。
TEXT/安藤修也(フォッケウルフ)
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