女性の健康課題を解決するフェムテックの男性版「メンテック」が、今年大注目なんです!その中で代表格ともいえるアイテムが、尿漏れ・尿ジミを抑えるメンズ吸水ショーツ(高機能ボトム)だ。今回は、メンズ吸水ボトムの最新事情をピックアップしました。なかなか、他人と会話しにくい話題だからこそ、ぜひこちらを最後までお読みいただき情報をキャッチしてみてください。
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ステイホームが転機に!? メンズ吸水ボトム最新事情
グンゼ 商品企画部 岩崎さん
入社以来企画開発に携わり、機能性ボトムの企画開発も担当。
グンゼの吸水ショーツ 開発は平成初期から
性別問わず多数の肌着を製造しているグンゼは、1994年からメンズ吸水ボトムを作り続けている。このアイテムは長い間介護用途が主だったが、2017年に新しい流れがきた。それによって2022年度までに、ECサイトでの尿ジミ対応や吸水ボトムの売上は5倍になったという。なぜこれほど伸びたのか、アンダーウエア企画開発担当の岩崎さんに話を聞いた。
「弊社では以前から、『若い男性の間でも、尿に対する不安を抱いている方は多いのではないか』と考えていました。ここ数年の高機能ボトムの急伸は、社会環境の変化によって、この隠れたニーズが掘り起こされたからではないかと考えています。2017年ごろはオフィスカジュアルが広まっていった時代で、アウターパンツに尿ジミを作りたくないという理由で高機能ボトムを選ぶ方が増えたようです。2020年はコロナ禍でネット通販が急速に普及しました。それにより、高機能ボトムは店舗で手に取りにくいと思っていた方が買いやすくなったのが、売上が伸びた理由と考えています。
また、最近では、フェムテックの影響で男性の健康課題に注目が集まるようになったのも大きいです。女性に比べて男性は自分の健康管理を人に話しづらいという雰囲気がありました。それが今ではコミュニケーションの機会も増え、尿漏れでいえば、30~40代でも、20代でも悩んでいる人が多いことがわかってきました。私の上司は飲み会で尿漏れの話をしたら『僕も』『俺も』と盛りあがったことがあるそうです(笑)」
若い世代に穿いてほしい 高機能ボトムを開発
7月にMAKUAKEで先行発売される、メンズ尿ジミ対応の新商品。※写真は開発中のもの。
昨年11月に発売した『グッドカードボクサー』は、尿漏れに悩む20~40代の若い世代のために開発された。
「吸水や撥水などの機能を組み込みながら、デザイン性を高く仕上げるのに苦労しました。若い方に穿いてほしかったので、デザインにはこだわっています。ボクサーパンツにしたのも、20~30代ではボクサーパンツが主流になっているからです」
男性の健康課題は尿漏れ以外にもあるが、グンゼはそれらにも着目する。「メンテックによって男性の健康のニーズは高まっています。弊社は、これからも着心地で健康にアプローチしていければと思っています。メンズ高機能ボトムでは、7月に新商品を先行発売します。また、脇の汗ジミを抑えるTシャツ専用インナーにも力を入れています。私個人としては、これからも独自の技術とお客様のニーズを掛け合わせて、お客様を心地よくする新製品を開発していきたいです」
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この記事を書いた人
ライター金山 靖
文房具、家電、インテリア、雑貨などライフスタイル系グッズに精通。商品の企画開発担当者をはじめ、タレントや文化人などへのインタビュー経験も豊富。カップ麺やお菓子などグルメ全般にも造詣が深い。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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