ヤマハ発動機が誇るモンスターバイクといえば「VMAX(ブイマックス)」だ。1985年に登場したその怪物は排気量1200cc 水冷4ストロークV型4気筒エンジンを搭載し、145P馬力もの高出力を誇るマシンだった。「VMAX」は2008年に1700ccへと排気量が拡大。アメリカンバイクとも、ネイキッドバイクとも違う、独特のスタイルで一世を風靡した。
その世界観はスクーターにも受け継がれ、排気量500ccの水冷4ストローク並列2気筒エンジンを搭載した「TMAX(ティーマックス)」を生み出した。スクーターなのに400ccオーバー。つまり中型自動二輪免許ではライディングできないという来るものを拒むような存在。骨太なコンセプトはスタイルにも現れ、マッチョなその風貌はスクーターにも関わらず、どこかドラッグレーサーを思わせるようでもあった。それらのDNAを受け継ぐスクーターが、「NMAX ABS(エヌマックス エービーエス)」だ。総排気量124cc、水冷4ストローク単気筒エンジンを搭載し、2023年モデルはダークブルーが追加され新登場。
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快適性を追求したシティランナー
立体感のある造形美が、個性を演出するモンスターマシンが「MAX」シリーズだ。走りの楽しさを最も追求してきた「MAX」シリーズのDNAを受け継ぎながらも、燃費・環境性能に配慮した「BLUE CORE」エンジンを搭載した最新モデル「NMAX ABS」。
高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減の3点にフォーカスして性能実現を図り、静かなエンジン始動、再始動を可能にする「Smart Motor Generator system」の採用。通勤、通学などの市街地移動、街乗り、ちょい乗りにおける快適性を追求したシティコミューターとなっている。
美しく、上品な「MAX」シリーズ
ブーメランをモチーフとしたサイドカバーは、MAXシリーズの象徴。マッチョなマシン性能は頼もしくもある。その「MAX」シリーズの末弟が「NMAX ABS」だ。鍛え上げられたアスリートの肉体のような力強さ、オリジナリティあふれるシルエットを受け継ぎ、それでいて扱いやすさを高い次元で両立。
シートに腰を下ろすと安心感に包み込まれ、上質で快適な居住空間となっている。滑らかな発進性、走行性を支えるトラクションコントロールシステムを装備し、格上の存在感を発揮。滑りやすい路面でも後輪のスリップの傾向を抑止し、安定した走りを実現する。
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この記事を書いた人
パーツデザイナー坂東 漠
スタンドがないと倒れる。ライダーの支えがないと自立できない。ライダーがいてもときにコケるといった2輪車の特性に魅了され、自転車、e-Bike、モーターサイクルの部品を開発。多くの人は気づかないが、それがないと成り立たないといったパーツを手がけている。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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