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    【GRカローラが再登場】今回の改良は“派手さはないが中身の濃い内容!?” レースでさらに鍛えられた進化版に注目!

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    GRカローラが一部改良。550台の予定で抽選販売

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    トヨタ GAZOOレーシング(TGR)が「GRカローラ」を一部改良し、550台の予定で抽選販売することになった。2022年12月にニューモデルとして登場した「GRカローラ」は、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を実践して開発されたクルマ。「多くのお客様に愛していただけるクルマだからこそ、絶対にコモディティと言われる存在にしたくない。お客様を虜にするカローラを取り戻したい」というモリゾウこと豊田章男会長の強い想いから開発がスタート、レースで勝つためのクルマを市販化するという形で誕生した。その登場時から「今後もモータースポーツ参戦を継続して得た知見を反映して進化させていく」としていたが、今回の改良はまさにそうした進化が見えるものとなっている。

    シャシーを締結するボルトを「締結剛性向上ボルト」に変更

    スーパー耐久シリーズをはじめとしたモータースポーツ現場での学びを生かした改善を実施今回の一部改良は、スーパー耐久シリーズをはじめとした様々なモータースポーツ現場での学びを生かした改善を実施したもので、派手さはないが、中身の濃い内容。

    ボルトの一部を「締結剛性向上ボルト」に変更

    リアサスメンバー×ボディのボルトは頭部サイズを拡幅して剛性を向上まずひとつが、シャシー部品を締結するボルトの一部を「締結剛性向上ボルト」に変更したこと。フロントサスペンションメンバー×ステアリングギアボックスのボルトはフランジにリブを追加し、リアサスペンションメンバー×ボディのボルトは頭部サイズを拡幅して剛性を上げた。モータースポーツの現場での経験から、これによりステアリング操作に対する応答性と直進安定性を向上し、クルマとの一体感が大幅に高まるという。

    フロントバンパーダクト形状の改善でホイールハウス内の空気の流れを最適化そしてもうひとつの注目点が、フロントバンパーダクト形状のアップデート。ホイールハウス内の空気の流れを徹底的に見直し、最適化した。

    これらの効果は大きく、運転操作に対するダイレクト感とスタビリティが大きく向上すると言われており、早くも大きな注目を集めている。

    販売台数550台の予定で抽選販売、発売開始は2023年秋

    新設定の外板色シアンメタリックを50台限定で設定エンジンはこれまと同様、最高出力224kW(304ps)の1.6L直列3気筒ターボエンジンを搭載。パワートレーンのスペックや内外装に大きな変更はないが、新色の外板色シアンメタリックと専用内装色ブラック×ブルーを組み合わせた仕様を設定し、550台のうち50台限定で販売する。

    外板色シアンメタリックには、専用内装色ブラック×ブルーを組み合わせる

    パワートレーンのスペックや内外装に大きな変更はない車両価格(税込)は525万円(グレードはGRカローラ RZのみ)。ボディカラーは新色のシアンメタリックを含めて全6色。販売台数550台の予定(半導体不足が緩和の傾向にあるため、販売台数を増加させる可能性がある)で抽選販売する。

    抽選申込みは、2023年9月11日8時59分までWebサイトで受付け、9月下旬より順次商談を開始、販売開始は2023年秋頃を予定している。

    「トヨタ GRカローラ RZ」スペック

    全長×全幅×全高 4,410×1,850×1,480mm
    ホイールベース 2,640mm
    車両重量 1,470kg
    エンジン 直列3気筒12バルブDOHCターボ横置
    総排気量 1,618cc
    最高出力 224kW(304PS)/6,500rpm
    最大トルク 370Nm(37.7kgf・m)/3,000-5,500rpm
    トランスミッション 6速MT
    駆動方式 4WD
    メーカー希望小売価格 ¥5,250,000(税込)

    文/近藤暁史 写真/トヨタ自動車

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    • GRカローラが一部改良。550台の予定で抽選販売
    • スーパー耐久シリーズをはじめとしたモータースポーツ現場での学びを生かした改善を実施
    • ボルトの一部を「締結剛性向上ボルト」に変更
    • リアサスメンバー×ボディのボルトは頭部サイズを拡幅して剛性を向上
    • フロントバンパーダクト形状の改善でホイールハウス内の空気の流れを最適化
    • 新設定の外板色シアンメタリックを50台限定で設定
    • 外板色シアンメタリックには、専用内装色ブラック×ブルーを組み合わせる
    • パワートレーンのスペックや内外装に大きな変更はない

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    この記事を書いた人

    ライター/近藤暁史

    ライター/近藤暁史

    男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!

    Website:https://monomax.jp/

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