「コンビニは変化対応業」
渡辺さんの言葉で印象的だったのが「コンビニは変化対応業」ということ。時代に合わせて取り扱う商品やサービスはどんどん変化していき、それに伴いレイアウトも変化してきました。
「たとえば、近年冷凍食品は扉付の冷凍庫ではなく、上が開いている平置きタイプの冷凍庫に陳列されていることが増えました。本来、すべての商品をあの置き方にすれば売上もあがると言われていますし、補充も簡単です。しかしスペースの問題で特定のジャンルだけをあの置き方にしよう……と考え、冷凍食品が選ばれました」(渡辺さん)
なぜお菓子でも飲料でもお弁当でもなく「冷凍食品」が平置きになったのか? そこにも時代背景が関係していました。
「冷凍は放置しておくと溶けてしまうなど陳列に最も気を使う商品で
そうした理由から、冷凍食品が充実しているお店が増えたんですね! 消費者からしても賞味期限をあまり意識しなくて良い冷凍食品は便利です。
今回は消費経済アナリストの渡辺さんに「コンビニ陳列の謎」についてお聞きしました。なんとなく買い物をしていたコンビニも、こうした戦略の話を聞いてから足を踏み入れると買い物の仕方が変わるかもしれませんね。
渡辺広明さん
消費経済アナリスト、流通ジャーナリスト、コンビニ評論家。1967年静岡県浜松市生まれ。株式会社ローソンに22年間勤務し、店長、スーパーバイザー、バイヤーなどを経験。現在は講演会業務を中心に、商品開発・営業・マーケティング顧問・コンサル業務など幅広く活動中。フジテレビ『Live News α』レギュラーコメンテーター、TOKYO FM『馬渕・渡辺の#ビジトピ』パーソナリティ。近著『ニッポン経済の問題を消費者目線で考えてみた』(フォレスト出版)。
公式YouTube渡辺広明の「やらまいか! ビジニュース」はコチラから。
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この記事を書いた人
ライター松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。
Twitter:@KA_HO_MA
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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