ホンダは販売好調のSUV「ZR-V」に特別仕様車「BLACK STYLE(ブラックスタイル)」を設定し、2024年夏に発売すると発表した。販売開始に先立ち、ホンダはホームページでこの特別仕様車の情報を公開し、全国のHonda Carsで受注を開始した。特別仕様車としては異例の販売方法が話題となっているが、この「ブラックスタイル」はどんなモデルなのだろうか。ホンダはこのモデルにどんな期待を込めているのだろうか。
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ひとクラス上の車格感と走りを実現してたちまち人気モデルに
2022年11月に登場したホンダ「ZR-V」は、「ヴェゼル」と「CR-V」の間に位置するコンパクトSUV。2022年4月に北米仕様が世界初公開され、日本でも2022年5月に情報の先行公開を開始。2022年9月に先行予約受付を開始したが、サプライチェーンの混乱もあって、2023年4月にようやく発売を開始した。
開発コンセプトは「異彩解放」で、SUVのコア価値である高い実用性や信頼感に加え、「異彩を放つ存在感あるデザイン」と「爽快かつ軽快な走り」を追求して登場。「シビック」をベースとしたプラットフォームの採用により、「ヴェゼル」よりもひとクラス上の車格感と走りを実現し、たちまち人気モデルとなった。
パワーユニットは、2L直4直噴エンジンに2モーター内蔵電気式CVTを組み合わせたハイブリッドシステム「e:HEV」と、1.5L直4直噴ターボエンジンの「ガソリンモデル」の2種類を設定。いずれも現行型シビックゆずりのユニットだが、「ZR-V」への搭載に合わせてファイナルのギア比を変更するなど、セッティングを煮詰めて搭載されている。なお駆動方式は、どちらのパワーユニットにもFFとリアルタイム4WDを用意している。
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