JTB×温泉の地「大分県」でじっくりと味わう“心の休暇”、アドベンチャーツーリズムという旅。

じっくりその土地を歩き、五感を使って地域のストーリーを感じる日本の旅。

新たな旅のスタイルとして注目を集めているアドベンチャーツーリズム。
旅先独自の自然や文化を満喫する体験型の旅行は、その土地の魅力をじっくりと味わえるのが最大の魅力。いつもの旅とは一味 も二味も違う発見があるはず！

MonoMaster編集部では、大分県のモデルプランを体験しながら、その魅力を現地で取材しました。
今回は、大分県で楽しめるアドベンチャーツーリズムの一例をご紹介します！

「アドベンチャーツーリズム」とは？

「アドベンチャーツーリズムとは『アクティビティ』『自然』『文化体験』の３要素のうち、２つ以上で構成する旅行のことです。

これから紹介する大分県のモデルプランでは３要素とも盛り込んでいます。

すべての要素は、その地域のことを知り、楽しむための手段なんです。アクティビティは手軽に楽しめるプランもあり、誰でも参加できます。自然体験や文化体験を通して、その土地の魅力にぐっと近づける体験型の旅行として注目を集めています」（寺木さん）

＼旅の極意その1 ： 自然×アクティビティ！／
大分県で体験できる「国東半島峯道ロングトレイル」

大分県の北東部に位置する自然豊かな国東（くにさき）半島。今なお10年に一度、六郷満山寺院の僧たちが歩く修行「峯入り（みねいり）」の道をベースとしたコースを歩く。

ゴールは崖の上にそびえ立つ大分県の絶景、五辻不動

コースの頂上近くにあるのは、崖の上ほどに鎮座する「五辻不動」。なんとも神秘的な雰囲気。
不動明王が祀られた御堂からは、小門山や両子山などの山々を眼下に、姫島や瀬戸内海の島々を見渡せる。

絶景を前にトレイルの疲れも吹き飛ぶこと間違いなし。

大自然の産物、大不動岩屋

途中にある「大不動岩屋」も名スポット。西の不動と呼ばれる大不動岩屋からは荒々しい岩峰が見える。

登山者を出迎える旧千燈寺跡

一枚岩に半肉彫りされた仁王像や国東塔など、見所がたくさん。
撮影ポイントや、珍しい名所が多いのが楽しい。

＼旅の極意その2 ：その土地の文化体験！／
大分県で体験できる「別府八湯の一つ、鉄輪温泉の湯治文化を巡る旅」

別府といえば温泉だけど、ただ温泉に入るだけではないのがアドベンチャーツーリズム。湯治体験や地域の食文化にも触れられるのがいい。

そこで、向かったのは鉄輪（かんなわ）温泉。鉄輪（かんなわ）温泉は別府温泉郷のひとつだ。

温泉地ならではのご当地グルメ、地獄蒸し

好きな食材をカゴに盛ったら、湯治宿である大黒屋旅館の地獄窯へ向かう。「地獄蒸し」とは温泉蒸気で蒸し上げる鉄輪（かんなわ）温泉ならではの食文化だ。

今回、食材を調達しに立ち寄ったのは、ひろみや。

熱々の源泉を冷ます冷却装置を発見！

鉄輪（かんなわ）温泉の源泉は98℃と超高温。温泉成分を薄めてしまう加水は行わず、竹製の冷却装置で温度を下げるのだとか。

鉄輪（かんなわ）温泉の路地裏をガイドと共に散策

地元で暮らすガイドがこっそり教える秘密スポットも。温泉蒸気がモクモクと噴き出す迫力のある風景が見られる。

じんわりと癒やされる温泉巡りがおすすめ

火山地帯であり、別府の町とともにそこにあり続けてきた温泉。
せっかくの別府だから、各々でハシゴして楽しむ温泉巡りも醍醐味だ。

MonoMaster編集部が次に向かったのは、明礬（みょうばん）温泉。
写真は140年余の歴史を持つ温泉宿、岡本屋。

岡本屋の客室からは、豊かな自然と、迫力満点の大きな橋がのぞめる。
（※宿泊料金と温泉めぐりの料金は含まれません。ご自身でお好みの宿泊施設をご予約ください）

岡本屋といえば「地獄蒸し®︎プリン」が有名。宿泊すると夕飯で出てくるほか、一般の方も売店で買えるのでぜひお試しあれ。

岡本屋旅館の詳細：https://www.okamotoya.net/

ガイドが一緒だから楽しい自然体験！

今回、トレイルコースを案内してくれたのは、大ベテランの国東（くにさき）半島トレイルガイド・山本純夫さんだ。

「国東（くにさき）半島には昔と変わらない日本ならではの自然と暮らしが今も残り、六郷満山と呼ばれる山岳宗教の行場としても知られています。

峯道（みねみち）ロングトレイルは、修行僧たちが歩く『峯入り（みねいり）』の道をベースに、トレッキングやウォーキングの醍醐味を味わえる登山道や遊歩道なども加え、楽しく、心地よく歩くことができるコースになっています。

昔と変わらない豊かな自然をたっぷり味わいながら、千年以上の歴史がある六郷満山文化に触れてみませんか？」（山本さん）

DMOに聞く、国東（くにさき）半島の魅力とは？

さらに地域と協同して観光地域作りを行う観光法人（DMO）である、豊の国千年ロマン観光圏の事務局長・堤栄一郎さんにも国東（くにさき）の魅力を聞いた。

「国東（くにさき）半島にある昔と変わらない日本ならではの“自然との暮らし”。アドベンチャーツーリズムでは、それらを感じることができます。
千年以上前からある『神仏習合』という平和的な精神文化の起源の場所であり、それが今も地域の人々の手によって受け継がれているのです。

特に体験してほしいポイントは、やはりトレッキングなどのアクティビティを通しての、自然や文化・歴史、そして地元の人との触れ合い。
そこで、現代の日本人が忘れつつある古きよき日本の豊かさや、すばらしさを感じていただきたいですね。

トレイルガイドの山本さんが言うように『峯道（みねみち）ロングトレイル』には、六郷満山文化の場所であることが根底にあり、古くから日本人が大切にしてきた自然崇拝や、仏教が融合した文化を感じることができるでしょう。
山岳信仰だけではなく、地域の人々の暮らしと密接なかかわりがあることが六郷満山文化の特徴なのです。

また、『地獄蒸しツアー』のアクティビティで体験できるのは、別府の地に残る湯治（とうじ）文化です。
湯治（とうじ）とは温泉地に一定期間、滞留をして、疾病の温泉療養を行うこと。温泉に癒やされに来ていた人々の過ごし方を感じとることができると思います。

鉄輪温泉の地元ガイドが温泉街を案内してくれるのですが、湯治宿の女将さんとの交流がみれるのも、このツアーならではです」（堤さん）

 問い合わせ： 予約・詳細はJTB日本の旬の公式ホームページまで！

photo/Tomoko Yonetamari（G.P.FLAG inc） text/Imari Ito（WRITEAWAY）