使い続けることで味を増す本革財布は価格以上に価値ある存在。そこで今回は、世界中から選ばれた革の魅力にフォーカスしながら、今選ぶべき財布を大検証していきます。
ここでは特に、美しい輝きと稀少性の高さから「革のダイヤモンド」と称されるコードバンをピックアップしてご紹介。流通量が限られる中でも、最高品質のコードバン財布を作り続ける日本の2大人気ブランドの魅力に迫ります。財布を買い替えるなら今ですよ!
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長く使うほど艶が増す、コードバンは一生モノ
革財布の素材の中で、圧倒的人気を誇るコードバン。コードバンとは、農耕馬の臀部の皮を鞣したもの。馬のお尻の皮の銀面層と網状層の間にある僅か1~2mmの厚さしかない高密度繊維層を削り出しているのだ。その作業は宝石採掘のよう。研磨して生まれるところも革のダイヤモンドといわれる由縁の一つだろう。一頭から採れる量がわずかなのに加え、農耕馬の数が激減しているため、稀少価値は高まるばかり。近年は価格高騰が続いているが、それでも即完売する人気ぶりだ。
コードバンの魅力の一つが堅牢さ。繊維が緻密で牛革の2~3倍の耐久性があるといわれる。美しい光沢、重厚感に惹かれる人も多い。光沢は長く使い続けるほど艶を増す。つまり、丈夫で堅牢、使い続けることで美しさが増すのだから、文字通り一生モノ。購入額は高くとも、コストに見合った賢い選択なのだ。
そんなコードバンを得意とする人気ブランドといえば、GANZOとワイルドスワンズ。GANZOは世界2大コードバンタンナー「新喜皮革」とコードバン専門フィニッシャー「レーデルオガワ」 のタッグで作り上げる、美しい透明感が特徴の水染めコードバンが有名。ワイルドスワンズは世界2大コードバンタンナーのもう一つ、米国「ホーウィン社」のシェルコードバンが有名だが、なんと3年の歳月をかけてオリジナルコードバン(タンナーは非公開)を完成させた。どちらのブランドのコードバン財布も販売数が限られ、入荷すると即完売が当たり前。今後コードバンが安くなる可能性はほぼないから、欲しい人はなるべく早く手に入れたほうがいい。
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この記事を書いた人
ライター岡藤充泰
ファッション、カバン、革小物、クルマ、家電などあらゆるジャンルに精通する、この道30年以上のベテランモノライター。プライベートではキャンプと車をこよなく愛する。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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