進化したパワートレーンとSクラス譲りの最新技術を搭載
日本に導入されるモデルは「GLC220d 4MATICクーペ」の1グレードで、最高出力197ps/最大トルク440Nmを発生する2L直4ディーゼルターボエンジン「OM654M」を搭載する。このパワーユニットは新型クランクシャフトの採用で排気量を1992ccとした新設計で、マイルドハイブリッドシステムのISG も搭載。23ps(17kW)/205Nmのブーストが可能で、従来以上にスムーズな加速感と燃費の低減を実現する。
トランスミッションは9速AT「9Gトロニック」で、4輪駆動システム「4MATIC」には雪道や悪路での走破性を高める「オフロード」モードが追加された走行プログラム「ダイナミックセレクト」が組み合わされる。
オフロードモードには、360度カメラシステムを使いメディアディスプレイに車両のフロント下方の路面映像を仮想的に映し出す「トランスペアレントボンネット」機能や急な下り坂での安定した走行をサポートする「DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)」も備わる。
さらに、車両の傾きや路面の勾配、標高、経度緯度、コンパスのほか、車速やエンジン回転数、メディアディスプレイに周辺地形における現在の車両姿勢やフロントホイールの操舵角、リアアクスルステアリング装備車の場合はリアホイールの操舵方向などを表示する新開発の「オフロードスクリーン」を搭載する。
サスペンションは新型Cクラスで定評のあるフロント4リンク式/リアマルチリンク式を採用。オプションとしてエアマチックサスペンションも用意される。また、後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」もオプションで設定されている。
このほか、最新の安全運転支援システムや最新世代の対話型インフォテインメントシステム「MBUX」、AR (Augmented Reality=拡張現実)ナビゲーション、生体認証システム、ウルトラハイビーム付きデジタルライトなど、先進技術も満載される。
「Sクラス」譲りとなる最新技術の採用も多く、これも新型GLCクーペの大きな魅力となりそうだ。まず導入されるのは「GLC220d 4MATICクーペ」の1グレードのみだが、近いうちにAMGモデルが追加されることだろう。なお、「GLC220d 4MATICクーペ」の詳細なスペックは12月中旬に発表される。
文/近藤暁史 写真提供/メルセデス・ベンツ日本
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ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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