広い室内空間に加え、快適性や使い勝手を向上させるアイデアを満載
新型フレアワゴン/フレアワゴン カスタムスタイルのエクステリアデザインのモチーフは、先代のスーツケースから、より広さを感じさせる大容量のコンテナに進化。ボディ上側に丈夫なコンテナのプレス面を連想させるビード形状を配し、フレアワゴンでは「心地よさ」と「ワクワク感」を、フレアワゴン カスタムスタイルでは「上質感」と「存在感」を強調している。
インテリアも前席ドアトリムにビード形状を施すことで、頑丈で大容量のコンテナのイメージを表現。助手席前に大型オープントレーを設けたほか、持ち手部分を拡大した乗降グリップを採用し、荷室の段差を減らして自転車などの乗降性を改善するなど、使い勝手を向上させている。
とくに後席の使い勝手という面では、シート前端にあるフラップの位置や角度を調整することでオットマンや荷物の落下予防機能を備える「マルチユースフラップ」や左右独立式センターアームレスト、折り畳み式シートバックテーブルの採用も注目される。また快適性という面では、前席シートヒーター、ステアリングヒーターもうれしい装備だ。
パワーユニットは効率を高めたガソリンエンジンとCVTを組み合わせたマイルドハイブリッドを搭載。軽ハイトワゴンでクラストップのWLTCモード燃費 25.1km/Lを実現した。またカスタムスタイルにはターボエンジン搭載車も設定、ターボモデルの4WD仕様でもWLTCモード燃費19.8km/Lをマークする。
安全性能では、電動パーキングブレーキを採用し、マツダの軽自動車として初となるミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」を全車に標準装備。また、アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能・停止保持機能付き)なども採用し、より安心・安全な運転をサポートする。
軽自動車の中でも高い人気を誇るスーパーハイトワゴンだが、もはや広い室内空間は当然で、その広さをどのように活用するかがポイントとなってくる。フレアワゴン/フレアワゴン カスタムスタイルはスズキからのOEM供給モデルではあるが、マツダではフレアワゴン本来の魅力をより進化させたとしており、軽スーパーハイトワゴン市場にまた1台有力なモデルが加わったことになる。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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