以前からニュースで目にするのがホイール脱落。とくに大型トラックの事故は多くて、死亡事故も起こっているほど。国土交通省の発表によれば、ホイール・ボルトの折損などによる車輪脱落事故は平成14年4月以降、令和4年3月末までに1188件発生しているとのことで、結構な数と言える。
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発生する箇所は左の後輪が多い
最近の傾向はナットが取れているということで、その昔問題になったハブ(車軸)の破断とはまたパターンが違ってきている。乗用車でもたまにあって、違法改造や締付け不良など、明らかに人為的なものが多くて大型トラックとは原因が異なる。
大型車での事例を見ていくと、発生する箇所は左の後輪が多い。一見すると理由は不明だが、これは左折するときに移動量が極端に少なくなってストレスがかかるから。つまり運動会の行進で曲がるときに内側は歩数を極端に狭くして、無理やり全体の動きに合わせるのと同じ理屈だ。
右側はその逆となるわけで、日本は左側通行なので右折時はそれほどタイトに曲がらないというのがある。さらに右折時はスピードが左折よりも高くなりやすく、ここでも左側の車輪にストレスはかかることになる。もちろん後輪のほうが荷重もかかりやすく、とにかく左後輪はストレスが他輪に比べてかかりやすいということになる。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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