発毛効果のある内服薬、プロペシア(有効成分・フィナステリド)が日本で承認されてから、早19年。その後、内服以外でもさまざまな治療法が開発されており、そのうちのひとつに頭皮に薬剤を注射する方法があります。
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頭皮への薬剤注入で、幹細胞培養上清液を注入!
内服薬は一定の市民権を得ている一方で、頭皮への薬剤注射は痛みを伴うため、広く普及するまでにはいたっていません。
そんななか、Dクリニックが導入したのは、「針を使わず、空気圧を利用して頭皮の皮下に薬剤を分散させる発毛治療」です。こちらは針無し注射器を開発しているアイジェックス・ファーマと日本医科大学抗加齢予防医学講座、そしてエイジングケア企業であるアンファーの共同研究により生み出された方法。
注射針を使用しないので痛みが軽減され、かつ注射針の使用に伴う皮膚損傷などのリスクも低減することを可能にしました。
用いられる薬剤は“幹細胞培養上清液”。こちらはすべての細胞の“モト”となる“母細胞”ともいうべき幹細胞を培養する過程で生成される「上澄み液」のこと。幹細胞そのものはメジャーリーガーの大谷翔平選手が右ひじ靭帯の治療に用いたり、サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドがハムストリングスを治療する際に使われたりしています。
この幹細胞の上澄み液となる“幹細胞培養上清液”にも、さまざまなサイトカインや成長因子が大量に存在することが証明されていることが分かっており、美容医療分野でもよく使用されている人気の成分です。
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この記事を書いた人
美容ジャーナリスト加藤智一
女性誌の美容エディターを経て独立。男性誌・女性誌・WEBの他、様々な媒体で執筆している。著書に『お洒落以前の身だしなみの常識』(講談社)などがある。現在、Yahoo ! ニュースのオーサーとしても活躍中。
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