瞬間接着剤って何でも接着できるイメージがあるけれど、実は接着しにくい素材も存在します。その筆頭がポリプロピレンやポリエチレン。名称を聞いてもどんなものに使われているかピンときませんが、子どものおもちゃや容器などによく使われている素材です。略式記号で表すならPPがポリプロピレンで、PEがポリエチレンのこと。生活シーンに登場する風呂桶やポリバケツ、収納ケースなんかが、まさにそれ。非常に柔軟性が高く、壊れにくいんですが、ときに望まずとも割れてしまったりするのです。
EVになった“フィアット600”を試乗レポート、「優雅さと品格が際立つ」マツダの新フラッグシップSUV ほか【クルマの人気記事ランキングベスト3】(2024年10月版)
Amazonや楽天で購入可能!
このポリプロピレンやポリエチレンは液体になじまない性質を持っています。その特徴ゆえに、バケツや容器に使われることが多いんですね。一方で液体になじまない性質だからこそ、瞬間接着剤をもはじいてしまう。これらを接着するには専用の接着剤とそれなりの技術、もとどおりの強度を保つには知恵までもが必要となってくるのです。
これまで壊してしまったポリ製品なんて数知れず……消耗品なら仕方ないですが、愛着があったり使い勝手がよかったのにもう販売中止になっていたりするとがっかりしますよね。
そこでご紹介したいのが、素人でもポリ製品を簡単に直せる必殺ギア、「ホットホッチキス」です。「ホットホッチキス」で検索すれば、Amazonや楽天でかなりの商品がヒットするはずですが、もし見つからなかった場合は、「プラスチック溶接機」でも検索可能です。
ヒビ割れたバイクのカウルを「ホットホッチキス」で直せたりもするので以前から気になっていたのですが、いまはカウルのついたバイクを持っていないし、使用するのもちょっと難しそうに思えたので購入を躊躇してきました。でも、20年来愛用してきたガレージのちりとりが壊れたのを機に、「ホットホッチキス」の購入にいたったのです。
この記事のタグ
この記事を書いた人
パーツデザイナー坂東 漠
スタンドがないと倒れる。ライダーの支えがないと自立できない。ライダーがいてもときにコケるといった2輪車の特性に魅了され、自転車、e-Bike、モーターサイクルの部品を開発。多くの人は気づかないが、それがないと成り立たないといったパーツを手がけている。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
モノマックスの記事をシェアする